フィルムカメラ再び

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お変わりございませんか。こちらテレビ新聞には近寄らず、できるだけ世間に繋がらない生活?!を希求する有田ですが、ネットは記録を兼ねて書いてしまいます。さて、

ある本を読んで、またフィルムカメラを使うことにしました。当方、1990年代中頃からだんだんデジカメに切替え、2004年にAPS-CのNIKON D70、2009年にRICOHのGRD3、その後GXRを経て、LEICAのレンズに惹かれ、MMやQに手を出しました(Qは売却)。現在はMM、それにRICOHのGR/GR3、SONYのα7Ⅲ等を使っています。にもかかわらず数日前から昔の愛用機だったフィルムカメラのGR1を引っ張りだしてカシャカシャ。何故今になってファイムカメラなのか。

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私をフィルムカメラへ再度誘った本は、「谷中レトロカメラ店の謎日和」(柊サナカ 宝島文庫)。カメラ好きなら知っているような名前のカメラが登場するのでカメラ好きはもとより、またプロットがよく練られているのでカメラ好きでなくても面白く読めるのではないでしょうか。

この三巻構成のお話を読みながら、改めてなぜ自分が写真が好きなのか考えさせられること多々。つらつら思うに、何が好きかといえば撮るのが好き、みたい。

具体的には、あぁこの光と影はいいなぁと撮影する瞬間が一番いい。うまく撮れたら尚更満足感いっぱい。でも、そんな写真は100枚に1枚あるかないかで、保存した写真で何度も観るものは少なく、記憶装置の肥やし(ゴミともいう)。でも、それならデジカメに拘る必要もありません。

思えば、フィルムカメラからデジカメに切り替えたのは一眼レフ&レンズが重たく感じるようになったこと。
これでは機動性や速写性が落ちるので使いにくい。おまけに現像や焼付けの手間やコストがかかること(排水問題含む)等々を考えると、軽快なデジカメの方がベターと考えたわけです。

そのデジカメも写りが良いのを求めていくと、いつのまにか昔のように持ち歩きサイズの重さも増してきました。私が使うLEICAのMMにSummicron35mmでも軽い方ですが、かなり重い。これではフィルムカメラの時代と変わりません。

フィルムカメラの欠点は写真を観るのにコストがかかること。フィルムはフジの36枚撮りで現在、1本1400円程度。また、デジカメと違ってネガに焼かないと観れないので現像代がかかり、それをパソコンで観るためのCD焼きにもコストがかかります。でも、これらはネガをダイレクトでCDに焼き、あの後はパソコンで処理するという方法で対処できそうです。

持ち歩きならデジタルのGRくらいが一番いい。そう考えると、フィルムのGR1カメラが手元にあるのを思い出しました。

ということで、1997年に買ったRICOHのGR1を引っ張り出し、これにフィルムを詰めて毎日持ち歩くことにしました。36枚撮り5本でCD一枚分になるのでⅠヶ月くらいをまとめて焼くことになるのでしょうが、撮る瞬間こそが問題な私にはそれでオッケイ。さてさて、この試みはどうなることやら。

米国取材で使うためにできるだけ軽いものをと考え、1997年に購入

このカメラには思い出いっぱい。水道水中のクリプトスポリジウム死亡事件でミルウォーキーとシスコへ飛んでいった時のお供です。中古価格相場をみると私が買った時の値段よりも高くなっているのにびっくり(あらら)。