ツブアン コシアン オルレアン

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桃太郎が入っている「水曜日のカンパネラ」のアルバムの中で気になるフレーズあり。歌のタイトルは「ジャンヌ・ダルク」。♪ ツブアン コシアン オルレアン に続いて、♪ バーニングドール 人形焼き ってのは、火あぶり処刑からの連想なんでしょう。でも、何か違和感。よくよく考えると、ジャンヌさんが火あぶりされたのはオルレアンではなくルーアンだから、でした。

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歌の歌詞は荒唐無稽。旅行会社ダルクに努めるジャンヌさん、異端審問を逃れて日本にやってきたとの触れ込みで、現在東京の観光案内バスガイドをやっています(何のこっちゃ)。まぁそんなのはイメージの世界からどうでもいいんだけど、先に触れた箇所が私の記憶の玉手箱をガサゴソいじくってしまったのです。



以前触れたように、ジャンヌ・ダルクが火あぶりにされた場所はルーアン、モネの「ルーアン大聖堂」で有名なルーアンです。あの大聖堂をリアルに見た時の印象は未だに脳裏にありますし、モネが描きたかったという光の変化を、束の間私も感じることができたのは私の記憶の玉手箱の中の宝物の1つ。

その街の広場がまさしくジャンヌさんが異端審問で火あぶりにされた場所。決してオルレアンではありません。ちなみに、オルレアンは英国軍に包囲されていたのをジャンヌさんの大活躍で解放した処。だから、♪ ツブアン コシアン オルレアン、♪ バーニングドール 人形焼き とされると、私にはジャンヌ・ダルク 火あぶり ルーアン なので、あれあれれっと思った次第です。

かくいう私もルーアンに行くまでオルレアンとルーアンを混同していました。なぜかというと、デビッド・クロスビーの「Orleans」の印象が強かったから。だから、ルーアンとオルレアンがごっちゃになるのも宜なるかなと思ってしまいます。



ちなみにクロスビーさんの原曲(1971)の後ろで来る格好良いギターソロは、かまやつさんが「四つ葉のクローバー」でパクってますね。改めて聴いて、そのことを45年振りくらいに思い出しました。それにしても、あの頃は今を思はざりけり。年とったもんだ。