サンダーバード 事故 花火

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昨日加賀温泉からの帰りにサンダーバードを利用したら、列車が三両減とのこと。どうやら大阪で起きた接触事故の検証か何かで急遽減らしたらしい。私たち夫婦の席は残っていたので事なきを得ましたが、無くなった車両の予約客は席が消えたため別車両への割り振りされることになり、対応する車掌さんはてんやわんや。そのおかげで面白い花火を見ることができました。何のこっちゃ!?。

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日本海の蟹漁は毎年11月第2週から3月途中まで。こちらも11月か12月に季節モノとして食することにしていますが、今年は年末に日程がとれず年明けに加賀温泉のあらや滔々庵さんへ出かけ、焼き蟹を堪能しました。

その帰りに敦賀までサンダーバードを使ったのですが、先に触れたように接触事故の影響で車内はちょっとザワザワ。車掌さんは私の斜め前に座っていた家族に、「ここは他の方が予約しています。別車両に席を用意していますのでそちらに移っていただけませんか」と伝えていました。消えた車両に席を予約していた家族なのでしょう、厄介なこっちゃ。

車掌に促されてその家族が違う車両へ移動した後、通路を隔てて横に座っていた外国人の若い男性が、「アノヒトタチハ ナニカ マチガッテイタノデスカ」と片言の日本語で私に話しかけてきました。

「いやいや間違いではなくトラブルで車両を減らしたため席の入れ替えをしているんです」と事情説明すると、打ち解けた気分になったのか、それとも私が話し易いタイプだと思ったのか(こっちか)、お互い世間話に入っていきました。

聞けば台湾からの旅行者で、お父さんといっしょに名古屋から下呂、白川郷を経て富山、金沢そして加賀温泉、最後は大阪から帰国する1週間のスケジュール。通っぽい日程にも感心ですが、もっと感心したのは巧みな日本語。独学だから怪しい等と謙遜していましたが、十分お上手でしっかり通じます。

その彼が突然スマホを取りだし、私たち夫婦に花火を見せてあげるとのこと。えっ、何のこと? でも画面に映っているのは台北のビルディング。ライトアップされた建物だったので、これは花火じゃなくてライトアップって日本語では言うんだよ等と説明していたら・・・、全く余計な心配でした(苦笑)。突然ビルが爆発したかのように花火で包まれた映像になってきたからです(あらら)。

以下のムービーをご覧下さい。Youtubeにある今年1月1日のものです。



よくよく聞けば、この101ビルのカウントダウン花火は台北の有名行事らしい。京都の大文字焼みたいものですが、流石爆竹の国なのか、ビル全体が爆発しているかのように見えるのが凄まじくも素晴らしい。

この花火全く知りませんでした。台湾では超人気で、日本から出かけるツアーもあるらしい。彼が私らに見せてくれたのは近くの山からビル全体を写したもので、ネットの画像よりも全体像がよくわかる素晴らしいものでした。それにしても列車トラブルがなければこのムービーを見ることができたかどうか、そう考えると縁とは不思議なモノ。

この後、先のトラブルの影響で敦賀で1時間の新快速待ちになりましたが、先の映像といい、予想しないことが起こるから毎日が楽しい、生きていて面白いというべきところ。今年もなかなか面白そうな展開がありそうな、そんな露払いで何か嬉しくなってしまいました。皆さんも面白い年になりますように願っています。

(当初引っ張っていたムービーが切れたので別のをアップしました。18/01/10)