11.9

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いやはや「もしトラ」が「ほんまトラ」になりました。僅差でヒラリーかと思っていたら予想外れ。昨日は相場が激しくアップダウン(正しくはダウンアップかな)。ただ、昨日の株価やドル円、金などの動きをみていると、あぁやっぱり、この世は金儲けショーだと確信。案の定、今日10日は朝から爆上げで日経平均は寄り付きで昨日のドロップを回復。いったいどないなっているのか探ってみましょう。

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写真はAFPより

写真はAFPより

ほとんどの人がヒラリーさんの勝利を予想していた今回の米国大統領選挙。蓋をあけてみるとトランプさんの大躍進で激戦区を勝ち抜き、あれよあれよという間に当選してしまいました。私もヒラリーさん僅差で勝ちと思っていましたが見事に外れ。びっくりしましたねぇ。

トランプさんがとんでもないワルなのかどうか、私にはわかりません。でも、1つ云えることはメディアが囃し立てる時はその逆の可能性を考えよ、ということ。米国は9.11で醜悪なイカサマショーをやりましたが、昨日の11.9は日付の数字が逆転しているのがなぜか気色悪い(苦笑)。

驚いたのが相場のアップダウン。9日の日経平均を見てみましょう。朝方はヒラリー優位ということで小高く始まりましたが、トランプ躍進との途中経過が報じられると大きくダウン。一度ヒラリーの勝ちかなという思惑で少し騰がりましたが、午後になるとさらにドロップ。最後は落ちすぎた相場を拾って少し戻すという結果でした。

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ところが他の相場が変。まずゴールド、最初は大きくアップしたのにその後どんどん売られていくのです。ドル円もそう。いったん大きく4円近くも円高に振れた後、105円、106円と前日終値よりも円安になってしまいました。9日晩のダウも選挙結果を受けて暴落かと思いきや8日終値よりからどんどん上昇。あらら、マーケットはトランプ勝利を好感しているんでしょうか。

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ここで注意)相場取引の時間帯が違います。一番ドロップしている時刻がほぼ同一と読み替えて下さい。出典はiPhoneアプリの「株価」。

あぁそういうことか、なるほどね。要するに、今回の大統領選挙はハゲタカ連中の金儲け相場の1つに過ぎなかったんだなぁ、ということ。ドル円が日本時間の夕方から円安に振れていく様を眺めていると、トランプとウォールストリートは早々と手打ちしたんですな、きっと。これが本日10日の日本株が1日で元に戻った理由です。でも、はたしていつまで続くことやら。

ところで、選挙直前になってなぜWikileaksからヒラリーや側近のメールが暴露されたのか。日本ではメールの私的利用なんてキレイゴトで報じていますが、とんでもはっぷん。

海外報道によると、暴露された関係者のメールや書類中に現在英国エクアドル大使館にいるWikileaksのアサンジさんをドローンを使って殺せとヒラリーが提案した件が出ていました。おそろしい。それを知ったアサンジさんらは何がなんでもヒラリーが大統領になるのを阻止しようとしたのではないでしょうか。

暴露メールはその中身こそ話題にされるべきところで、たとえば、1人娘のチェルシーさんが自身の結婚と生活資金としてクリントン財団の資金を10年間流用していた。その額なんと数億円以上。娘の旦那はゴールドマンサックスですから、よこしまな資金運用はお手のものということなのか。貧困層を激怒させるには十分な話でした。

また、投資銀行などの招きでヒラリーさんが講演する時の講演料が最低でも数千万円!この領収書が暴露されたことで彼女が庶民の生活とはかけ離れた存在であり、ウォールストリートのために働いているのではないかという懸念を与えたことでしょう。もちろん、以上の話がどこまで真実なのかはわかりませんが、火のないところに煙は立たぬということ。

他にも公約とは違う内容の話を関係者に弁解していたとか等々で、結局彼女は富裕層や投資銀行の利益供与のために働いているのではないかと疑念を与えてしまいました(ハフポストには一部出ていた)。英国のEU離脱の時といい、今回の米国大統領選挙といい、富裕層との格差の広がりや移民問題に対する庶民の怒りが今回の状況を生み出したというところです。

Wikileaksのアサンジさん曰く、今回はコレラと淋病、罹るならどちらが好みかの選挙だ(do I prefer cholera or gonorrhea? )、とのこと。致命的かどうかが境目なんでしょうか。当初私はトランプがコレラかと思っていましたが、Wikileaksが暴露した話を信じるならヒラリーの方が真性のコレラ。米国民はそんな正体を見切ったのかもしれません。今後を注視していきましょう。