シドニー水道局、19日に「なま水注意報」を解除

Water

 シドニー水道がクリプトスポリジウム等の原虫で汚染されたため、なま水を沸かしてから飲用してほしいという「なま水警報(boil water alert)」の第3回目が9月5日に発令されていましたが、ニューサウスウエールズ州保健部は9月19日にその警報を解除しました。

 専門委員会が汚染、問題生物の生存状況、住民への影響期間、規模それに疾病状況等の要因を検討した結果とのことです。ただし、免疫状態が低下した人たち(免疫不全患者、ガン治療者、1歳以下の子ども等)は引き続き、なま水を沸かして下さいとの助言が出ています。
 何度も「警報」を出しては安全宣言し、それをまた撤回して「警報」を出すというゴタゴタを当局側が繰り返したため、簡単には住民の不安を払拭することはできないのではないでしょうか。ひとえに、クリプトスポリジウムやジアーディアの汚染源とその動態を明確に突き止めていないことが尾を引いています。今度こそ本当の警報解除であってほしいと望みたいものですが、さて?

参考サイト: シドニー水道の広報資料 等
*この事件は今後もフォローしていきます。ミルウォーキー事件を整理して発表しようとしていた矢先でしたが、こっちが優先ですね。>某編集者様