世の中には変な話でいっぱい。でも、何か変な話には裏やタネがあるようで、その正体を探る気概がないと誰かの思うツボ。

政界引退を表明していたはず橋下某がいつのまにか新党結成などと言い出しました。これはまぁ、彼がうそつきであることを証明するようなものですが、マスメディアは彼の引退表明には触れず、新たな政局を囃し立てています。つまり、メディアはうそつきの片棒担ぎなのです。

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先の日曜日、国会前を始め全国各地で戦争法案反対のデモや集会があったというのにNHKでの扱いは極めて小さかった。というか、19時のニュースではトップでもなく民放に比べると小さな扱いでした。

（前略）集会は３０日午後２時ごろから国会周辺で開かれ、主催者の発表でおよそ１２万人、警視庁の調べで３万人余りが集まり、これまでで最も規模の大きなものとなりました。（後略）
NHK 安保法案 国会周辺で最大規模の反対集会　8月30日 18時43分　より

おまけに主催者発表と警察発表を並列させることでいかにも規模が小さかったことを強調し（実際の数は主催者発表と警察発表との間にあるというのは常識）、警視庁がふだんの２倍の動員をしたことを誇らしげに付け加えるという有様。アベノチャンネルなNHKの証明というべきところでしょう。相変わらずですね。

一方マスメディアの橋下某に関する扱いはまるで共犯です。彼は先の大阪市住民投票で敗北し、自身の目論みがかなわないことが明らかになった時、政界引退を表明していたはずです。なのに、維新の会のゴタゴタで離党したあげく、今度は国政対応の地方政党を作るというのです。これのどこが引退なのでしょうか。

やはりというか、あの男は信用なりまへん。なのに、ニュースでは引退表明の指摘がない。なぜでしょうか。政治家のウソは当たり前だとマスメディアが考えているからでしょうが、前言を無視するのでは橋下某の共犯者と誹られても宜なるかな。

橋下某の言葉は軽く、そしてマスメディアの報道もその場限り。何故にマスメディアは橋下某の新政党を声高に報じるのか。三文ニュースはゴシップ好きな視聴者を引きつけ、戦争法案の稀釈化にも繋がるから・・・ということでしょうか。

と昨晩書いていると、東芝がまた決算報告を先延ばしするというニュースがありました。東証のルールからいえば東芝の株式は管理銘柄にすべきだし、株主代表訴訟についても言及するような「事件」だと私は考えます。でも、マスメディアは粉飾を不適切と言い換え、東証ルールも不問にして東芝を擁護しています。この変な話もまた東芝がマスメディアの大々スポンサーであり、支配層の一端にいるからであるということを思い起こせば宜なるかな。

（追記）東芝の粉飾会計がなぜ表面化したのか。勢力争いの内部抗争で外部に漏らした者がいるという話が某雑誌にありました。それが事実なら東芝ってつまらない会社ですね。これを機会にウェスティングハウスと縁を切って欲しいと切に願う次第。