彫塑に感激  ニース その8

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antibes2以前書いた「モノクロの魅力」という記事が昨日からアクセス数を伸ばしてきました。なんで?
その勢いに便乗して、Venceのマチスへ行く前に今回旅行で撮ったモノクロ写真をいくつか紹介させて下さい。

今回の旅行で想定外だったのは、たくさんの面白い彫刻塑像に出会ったこと。たとえば、アンテーブのピカソ美術館にはジェルメール・リシエ等の作品が並んでいましたし、マーグ財団にはジャコメッティやミロ作品がたくさん。そして、サン・ポール・ド・ヴァンスでは城郭の端々に興味深い彫塑が置かれ、Mentonのコクトー美術館にはコクトー画の砂利タイル作品。素晴らしい! それらをモノクロで撮ると次の通りです。


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まず、ジェルメール・リシエ。日本ではあまり紹介されることがない女性彫刻家ですが、アンティーブのピカソ美術館の外壁沿いにズラリと並んでいるのは壮観でした。先日アップしていたのは、その1つ。海辺の景色にぴったりで、私の場合ピカソ作品よりも印象に残った位です。
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ジャコメッティとは肉付きが違います。名札を見てリシエさんと知った次第。調べてみると、ジャコメッティとほぼ同時代の人で、どちらもブールデル門下。ジャコさんは矢内原伊作氏(フランス文学)と親交があったせいか日本でも有名になりましたが、リシエさんはもう1つ。メディアとか関係者の持ち上げ方次第で有名無名が決まるのはどの世界でも同じかもしれません。

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また、鷲の巣村の1つであるサン・ポール・ド・ヴァンス城砦の角々にはいろんな彫塑が置かれていて楽しめます。

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そして、Menton(マントン)のコクトー美術館。コクトーのタイル画が砂利細工でデカデカと広場を埋め尽くしているのは何か不思議な気分になりました。

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ホンマにアートにどっぷりのニース旅行でした。