少し元気の出る本を１冊紹介しましょう。LiLiCoさんの「ザリガニとひまわり」です。

昨年だったかラジオで御本人の弁を聞き、こりゃ面白そうだなと思い、本を読みました。最近メディアに登場する機会が増えている彼女ですが、その裏には波瀾万丈の人生あり。気負いのない明るさというべきか、実に逞しく力強い。

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ラジオで聞いた時の印象は、彼女の「背伸びをしていない明るさ」。その理由を知りたくて本を購入。ぱっと本を開けたら、最初のページに本人のヌード！

全然イヤらしくない。「さぁどこからでもかかってきなさい」的なノリに軽い驚き。だいたいがして、本を読もうとする者に対し、ヌード写真を最初に持ってくるというのが、予想外というか、ちょっと憎らしくも巧いなぁ。

日本語が実に巧いので最初は気づきませんでしたが、日本人離れした容姿は父親がスウェーデン人だからとのこと。

その生い立ちから、苛められたこども時代、そして日本へやってきた経緯、歌手をめざして奮闘した毎日、お金がないので車に寝泊まりしながらのドサ回り・・・、なんともまぁよくゾそこまでの人生経験です。そういった苦労で這いずり回ってきたことが、どこかスカッと抜けた青空のような気負いのなさ、あるいは迸るような快活さに繋がっているのか、それとも本人の本来の強さなのか、そこらは最後まで私にははっきりしませんでした。

でも、人生諦めなければ道は開けるんだという実例の１つです。一気に読めて元気が出ること請け合い。