地震はいつかやってくる

Water

年末押し迫った12月26日、スマトラ沖地震が起きました。M9の被害はインドネシア、タイ、スリランカなどの10数カ国に及び、被害者の数は2万2千人以上(27日現在)と報道されています。対岸の地震などと思っていると、今すぐにも私たちにふりかかってくるくるかもしれません。あなたの備えはどうですか?…

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今年の地震といえば、5月の宮城県地震、9月の和歌山、三重、奈良など関西地域を襲った南海地震、それに10月の新潟県中越地震と、大きなものがたくさんありました。

相場の本に「予想はウソよ」と書いてあるのを読んだことがあります。予想を逆に読めば「うそよ」ということであり、同じように「予測はクソよ」ですが、クソやウソとまではいかなくても、地震の予想も似たようなもの。起きる場所はある程度科学的にわかっても、いつ起こるかは誰にもわかりません。今後30年間の発生確率などと云われても、明日なのか30年先なのかで話は全く違います。

そんな状況の中で私たちはどう考えたらいいのか。

先のことを考えても仕方なし。自分にはまさかそんな事態はやってこないだろう。起きてから考えればいい。・・・そんな風に思うのが普通かもしれません。まぁ人それぞれですが、そんな気持ちでは大地震が起きると確実に被害者の一人になってしまうでしょう。それがいやなら、大地震がいつ起きても、ある程度対処できるような心構えと方策が求められている、と考えておくほうがいい。少なくとも私はそう考えます。

大地震が地元で発生したとします。運良く家屋倒壊などに巻き込まれず、辛うじて生き残ることができたとしたら有り難い。地震が発生するのは避けられませんが、その直後からの生き残りは自分自身の問題です。日本全国が同時に大地震に遭うとは考えにくいので、救援活動が数日後に本格化するはず。その数日(たぶん2,3日)の隙間をなんとか生き延びることができるかどうか、ここが大切な課題になってきます。

最低限必要なものといったら、水と食料、それに寒い時であれば、毛布や暖房器具などの手段でしょうか。水は1日2リットルに家族の人数で3日分とすれば量は計算できます。食料は冷蔵庫などに残ったものをはじめ、非常用のものを数日分用意しておくこと。また調理に電気やガスは使えないものとして、携帯用コンロと必要燃料を確保しておくこと。最近はアルファ米といって、水やお湯で簡単に作れる御飯がありますので、一度試しておくことをお薦めします。

拙宅の例でいえば、
1)水・・・・2リットルのペットボトル水が6本以上
     ・・・トイレは雨水で水洗対応。
2)食料・・・アルファ米20食分、家庭菜園の野菜など
3)熱源・・・携帯コンロ(ガスボンベ)、ソーラー発電設備等

となっています。家は少々の地震では壊れないような設計にしていますが、これもまた地震が起きてみないとわかりません。あんまり深刻に考えるのも奇妙ですが、地震などの災害に対処する心構えはある程度必要だと私は考えます。

最後にもうひとつ。地震や災害の時には近所の人々との人間関係も重要なポイントになります。地震はいつかやってくる。その発生は物理現象ですが、被害は人的責任に大きく影響を受けるものであることをお忘れなきように。