いつのまにか初夏

.Travel & Taste

いつのまにか夏の雰囲気。ベトナムから戻って3月末には奈良や明日香、4月は唐津と黒川温泉、河内藤園(北九州市)、5月には白山経由金沢等々、いろいろ出かけて遊んでいたため本サイトをお留守にしていました。1ヶ月も放置すると何かあったのではないか、病気なのかと思われる向きもあるかと思いますが、そんなことはありません。むしろ快活な毎日ですが、為替や株から目を離せないのが厄介。

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この間、出かけた所といえば、まず奈良。数か月に1度食事で訪れるため馴染みの場所になってきました。その奈良、宿泊収容能力が京都や大阪に比べて圧倒的に低いので泊まり客が少なく、観光資源を生かし切れていません。そのせいか20時以降は街中でも暗い。コロナ禍で20時以降は飲食禁止というお達しが出た時には「いつもといっしょだ」という自嘲気味の話が地元にあったくらい。インバウンドが増えてきた現在どう打開するのか、関係者の尽力に期待したいところです。

そんな奈良でも最近美味しそうなレストランが増えてきました。馴染みのレストランである白(つくも)とダ・テッラは相変わらず素晴らしい。以前にも書いたように、白のお料理は奈良の四季を表現しつつサプライズもある構成で大満足(定型色が強くなった京都などの和食会席とは一線を画します)。

春日大社では桃の節句に朝粥を出すらしい。それをイメージしたお椀。
春の訪れを示唆するよう添えられた山菜、菜の花や白魚、そして空豆のソースがさらに春を演出。
(2024年3月28日 白@奈良)

次に唐津。かなり以前に行きたい旅館を列記した時に上がった1つが唐津の洋々閣。なかなか行く機会がなく、数年前にやっと予約したものの急な弔事でキャンセルしたため行けず仕舞い。それがこの4月にやっと訪問が叶いました。

博多から約1時間、関西から向かうには少し時間と手間がかかりますが、噂に違わず素晴らしい宿でした。温泉でなくても満足感が高いのはお料理の美味しさやキメ細やかなサービスゆえ。私の訪れた宿でいうと京都の美山荘クラス、つまりこの国最高峰?!と思われました。

洋々閣のお酒リストの中にスイス・シャスラ種のワインを発見。36年前にルツェルンで飲んだサン・サホーランを思い出しました。
調べてみると、どちらも産地はラヴォー。どうりで。

黒川温泉は2回目。前回の湯巡りで気に入った山みずきへ。露天風呂は緑いっぱいの環境でまんま青天井、内風呂もゆったりだし、お料理も素晴らしい。現代的な建物が好きという方には不向きですが、温泉好きには間違いなくお薦め。黒川温泉は交通の便が良くないため、お値段が安く設定されているのも嬉しいところ。機会があれば私はまた行きたい(きっと)。

泊まった部屋の半露天風呂。源泉かけ流しで、ずっと浸かっていたいくらい素晴らしい!

九州旅行の最終日は北九州市八幡の河内藤園へ。昨年は足利フラワーパークでこの世のものとは思えないようなフジを楽しんだこともあり、西の横綱級の藤園はどうかいな?で訪れました。

こぢんまりとしたところで、広大な足利と比べると迫力は小。でもよく手入れされています。残念ながら、天気はあいにくの小雨で藤は満開前というのが私の運の無さ。

フジのドーム。満開前でもなかなか。

5月には白山の宿ふらりと乙女寿司へ。数えてみると、ふらりは15回目、乙女寿司は19年間で54回目。気に入ったらずっと訪れるというのがこちらの習性です。

白山のふらりは山野草と川魚を美味しく食べられる1日2組のリーズナブルな宿。宣伝広告しないため知る人ゾ知る穴場的存在で、リピーター率が7割以上らしい。今回もゆっくりさせてもらいました。また、ふらりから金沢へ行く途中、二度目の「草庵」で蕎麦。連れ合いは蕎麦がきぜんざいに大満足。

一方、乙女寿司は相変わらずこの上なし。でも以前は2,3ヶ月前なら予約できたのに最近は半年前でも怪しくなり、特にカニのシーズンは前年から予約しなければならないほど超人気。嬉し哀しのお寿司屋さんになってしまいました。

今回の乙女寿司はお昼しか席がとれなかったので、金沢で前泊して臨みました。でも前の晩に行ったレストランのUva-Uvaがとっても美味しくてラッキー。ワインもリーズナブルで再訪ありかも。

北陸で獲れた毛ガニ

そんなこんなで、お湯あり花あり食ありの今年の春でした。さて、1ヶ月中断していたベトナム旅行雑感ですが、まだ書きたいことが何コかあるので少しづつ再開。次回はコーヒーです(予定)。