時差ボケのせいか、昨晩のディナーが完食できなかったせいなのか、目覚めたのは深夜３時過ぎ。どうしようもないので庭に出て空を見上げてみると、なんとまぁ満天の星空！それもほとんど全方位。溜息が出そうな位に素晴らしい。あぁ、こんな星空って今まで見たことあっただろうか？　

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レストラン・マルコン。昼間の景色も良いんですが、この星空はそれ以上。この日が晴れだったこともあるんですが予想外で最高です。童心に返ったような気分になり、心躍ります。いっぺんに目が覚め、連れ合いを無理矢理起こし、ともに星座を調べ始めました。ちなみに、先の写真は東南に見えたオリオン。星の等級差まで肉眼で確認できるのがわかりますでしょうか？

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今回の旅行にはiPhone4とiPadを持参していました。そのiPadに「GoSkyWatchP」というアプリケーションがあり、特定の場所で見える空の星々を画面上に表示してくれます。このおかげで、その時まさに目の前に展開される星座がいったい何であるのかがわかり、銀河の位置もぴったりでした。あれは双子座、あれはサソリ、北斗七星はどこ？…、なんてやっていると時間はあっという間に過ぎ去っていきます。外気で体が冷えてきたのも忘れるくらい。

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そうこうしている内に、東の空がだんだん明るくなってきます。夜明けです。方位を調べると部屋の正面がほとんど真東なので、雲がなければ朝陽が見れそうです。

・・・・・・期待通り、いやそれ以上でした。見事なご来光！！！。

私たち夫婦２人だけでこの景色を堪能するのはもったいないような気もしますが、他のお客さんはまだ起きていないのか、ホテルでは物音もしません。

漆黒の山々の稜線が光のグラデーションを帯び始め、群青の空に光のスペクトルを見せて輝きながら次第に明るくなり、最後はお日様がじわ～～～っと登場する…。神々しいというか、自然の気高さというか、何か人智を超えたものを感じさせるイベント。いいなぁ、こういうのが部屋の中からじっくり眺められるなんて最高じゃないですか。

昨晩のディナーを全部食べられなかった後ろめたさもどこへやら。いつのまにか気分も晴れ晴れ。最高のご馳走？！は自然の荘厳さというのも何か御利益がありそうな感じでマル。

ミシュランの調査員もこの景色を観たんでしょうか。だとしたら、彼（彼女）がこのレストランを３つ☆にしたのは、ただ単に料理やサービスを評価したのではなく、この風景を加点したのかもしれませんねぇ。いやぁ、なかなか楽しませてもらいました。ありがとうございます。この風景に癒されたのか、体調も良くなり、朝食はとても美味しくいただきました。ホテルを辞す前にマルコンさんに会ったので、素晴らしい星空と朝焼けを堪能したことを報告し、感謝しました。

hôtel Régis & Jacques Marcon
；お部屋代は350€(2010)。日本にも天空の景色を誇る雅叙園「天空の森」があります。あそこも素晴らしい。でもお値段はマルコンの方が随分リーズナブル。ただし、場所はフランス中部の山岳地帯ですから辿り着くまでの交通費はそれなりに（笑）。お食事は115€（２皿）、135€（３皿）、170€（お任せ）の３つ。ミシュラン３つ☆。HPはこちら。

上は客室棟にあるサウナ部屋外のプール