フッ素問題を考えるための重要リンク2つ

Water

  厚生省が水道水のフッ素添加を進めていることは先に示した通り。それも水道行政としては棚上げしたまま歯科保健行政の枠組みの中で進めるというトリッキーな策動です。水道水の供給に責任がある水道事業体を無視した動きに対して、水道事業体は怒りを持って対処していただきたい。そうでないとフッ素添加の結果として起こるもろもろの不都合の責任だけを水道側がとらされてしまいます。

 なぜ、フッ素添加がダメなのか。私自身は宝塚・西宮の斑状歯問題の印象が強いのですが、最近の研究によると血中フッ素濃度の上昇は透析患者を含む慢性腎不全の人たちに深刻な影響を与えることがわかっています。私を含め、水道関係者はもっと情報収集して真剣に考えていかねばなりません。
 推進派は米国や韓国で実施されているから、というアリバイ的な理由でフッ素添加を肯定していすが、ヨーロッパ諸国では実施されていない事実には触れようとしません。米国内部からもフッ素添加への反対の声があがってきており、先の大統領選挙ではラルフ・ネーダー候補はフッ素添加水道水反対の立場を表明していました。

 さて、私がフッ素問題を説明するのは適任ではありませんので、その代わり2つの重要なサイトを紹介しておきましょう。ひとつめは、歯科医師の村上徹さんのサイト

 村上さんは精力的にフッ素の有害性、危険性を紹介しており、海外文献の翻訳は有益な情報源となっています。また、このサイトのリンクは世界のフッ素研究者サイトを紹介しており秀逸。
 

 もうひとつは、日本フッ素研究会のサイト

 会誌『フッ素研究会誌』を発行しており、最新号の19号では、「フッ素入り歯みがきに重大危険」(高橋晄正他)、「フッ素を憂慮する」(ポール・コネット 村上徹訳)、「フッ素賛成派だった私が、なぜ反対するようになったか」(ハーディ・ライムバック トロント大学予防歯科主任教授)等が所収されています。根拠のない推進派の話に比べると、フッ素添加に憂慮している研究者の言い分が随分科学的であることがよくわかるはずです。 ‘