雨水タンク枯渇

.EcoStyle Water

2週間ほど前、各地で想定を超える豪雨があり、多くの世帯や事業所が被災しました。一方で関東では、少雨でダムの貯水率が少ないため取水制限の可能性も出てきたとか。遠くに目を向ければ、北欧州では異例の熱波で干ばつが広がり、農作物の収量にも影響が出ています。雨の降り方はかくもマダラ。大雨もイヤだけど少雨も厄介です。

ダムではありませんが、拙宅の雨水タンクも先週末に枯渇しました。2週間前の大雨以降ほとんど降雨がなかったからです。拙宅ではトイレの水洗や庭の撒き水に雨水を使っていますが、それがアウトになりました。

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拙宅ではトイレの水洗や庭の撒き水に雨水や風呂の残り湯を使っています。タンクは3つ、地上に110リットルと250リットルの2つ、そして地下に1000リットル(1㎥)。地上タンクは雨樋にダイレクトに接続し、地下のは雨樋経由の雨水と風呂の残り湯の双方を入れています(仕様はこちら)。

ふだんは全てがカラになることはありませんが、長い期間雨が降らないとカラになってきます。そういう時の頼みの綱は風呂の残り湯を入れている地下タンク。お風呂に使う水道水の供給が行われる限り、トイレの水洗用水はこれで確保できます。(注)

ところが、この地下タンクは庭の撒き水にも使っているので、散水しているといつのまにか貯水量が低下し、肝心のトイレの水がなくなるという面倒なことが、夏の暑い時期に過去数回ありました。その時は予備水栓から水を入れるなり、お風呂に入って残り湯を入れるなりすればいいので実質的なマイナスはありませんが、面倒といえば面倒。

ところで、撒き水時の汲み出しには手押しポンプを使っています。最近の人は「何ですか?これ」と知らない人が多くてびっくり。もう絶滅器具なのでしょうか。

今回雨が降らなくなって手押しポンプの出番になると、あらら、水が上がってきません。ポンプのピストンがヘタってしまい、負圧を作れず水を揚げることができません。前回交換したのは3年前だったのに今回のヘタりは早い。まぁこういうこともあろうかと1つ予備を持っていたので交換して事無きを得ました。

設備機器というのは適切にメンテしておかないと何かあった時にその機能を果たしてくれません。暑い夏に冷蔵庫が壊れたら大変ですし(拙宅でも起きた)、湯沸かし器が突然ダメになれば湯が使えません(これも経験済み)。だからいって、定期的にチェックするかといえば、壊れてからアタフタするというのが通り相場。今年みたいな暑い暑い夏に、皆さんのご家庭でも厄介なことが起きないことを願う次第です。

右側は新品。使えなくなった左側は皮上部が擦り切れてしまい、密閉が保てません。

(注)雨水利用でトイレの水洗ができるという話がありますが、元になる雨水は雨が降らないとアウト。よほど大きなタンクでないと実際上は使い物にならないのが現実です。そこで拙宅では風呂の残り湯も入れてトイレ水洗水の枯渇を回避しています。←これポイント!