ベトナム旅行その2 WISEカード

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海外旅行へ出かけると、先立つものは現地通貨。クレジットカードで支払をすべて済ませられたらいいのですが、そういうわけにはいきません。日本にいる間に両替しておくのか、現地空港で手に入れるのか、それとも市井の銀行やATMを使うのか、誰しも悩むところです。今回幸運だったのは旅行前にWISEカードを知ったこと。アプリを使えばスマホ上で両替でき、それを現地ATMで引き出すだけとなり、ちょ〜便利でした。

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先に触れたように、海外へ出かけた時に大切なのは通信手段とご当地通貨の確保。これがいつも悩ましい。どこで、どんな手段で行うのか、為替レートは実際とかけ離れていないか、両替手数料や引出手数料はどれくらいか等々、いろいろ考えてしまいます。

もちろんあなたが手数料などの差異を気にしないお金持ちなら何処で何をしても大丈夫でしょうが、なるべくカモられないようにしたい人にとっては検討すべき点多しというところ。

もう1つ大切なポイントは、渡航先でクレジットカードがホンマに使えるのかどうか。米国やヨーロッパでは大丈夫でも、東南アジアではこの問題が起こり得ます。今回エアチケットをベトナム航空のオンラインで買おうとしたら、楽天カードに弾かれてしまいました。ベトナムの場合サギとか何かの怪しい取引があるということでとりあえず決済を止めるという噂を聞いていましたが、我が身に降りかかると痛い。

すぐに楽天カードのサポートへ連絡を取って決済できるように制限を緩めてもらいましたが、カードを使う度に毎回この手続きがいるのではやってられません。これじゃ楽天カードは使いにくい(現実的に使えません)。別のカードにするかと考え倦ねていると、たまたまWISEカードというクレジットカード(マスターカード)とデビットカードの機能を併せ持った国際カードがあることをネットで知りました

詳しく調べてみると、両替時の為替レートは仲値を使い、事務手数料はゼロか少々(金額と回数による)。これは素晴らしい。だって、一般クレカのレートは実際より不利だし、手数料は約2%以上、キャッシングすれば日々金利がかかります(ちなみ楽天カードの手数料は、これまで1.63%だったのが4月から2.2%)。詳しくはネットでチェックしてみてください。

WISEカードがメンタルに良いのはその都度手数料がいくらかかったのか、すぐにわかること。一般のカードでは請求されるまで不明だったりするので心配です。キャッシングを完済せずに忘れてしまうと後でびっくりする金額になることもありえます。そういう危険性から無縁になるWISEカードは有り難い。もちろんデビットカードなので口座にあるお金までしか使えませんが、盗難時などを考慮すると安心。

さらに便利なのは前もって現地通貨に両替してキープできること。今回の例でいえば、まず日本円をWISEカードの口座に入れ(自分の銀行口座から振込)、それを適時ベトナムドンにスマホで両替しておいて、デビットカードの即時支払いの時にそこから引き落とされるように設定しました。これならいちいち為替を気にすることはありませんし、日本円からいくら両替したのか、予算と実際との橋渡しというか、資金管理までできてしまいます。書いてしまうと、な〜〜んだと思うかもしれませんが、使ってみるとこれ意外と便利。

ただし、ベトナムドンを現地のATMで引き出す時に問題発生。使えるATMと使えないATMがあるのです。ここ最近、取り扱い銀行のアプリを用意し、QRコードで認証しないとATMが使えないケースが増えており、空港でも市井でも使えないATMがたくさん(そんなもん、前もってどうやって準備すんねん)。ホテルのフロントに尋ねて教えてもらったのがHSBCのATM、これは従来通りで大丈夫でした。また、ホイアンではAGGRIBankのATMは大丈夫でしたが、銀行手数料に加え機器使用料が加算されました。ATMもいろいろです。

WISEカードはもともと海外送金コストをリーズナブルにするために登場したものですが、現地の支払決済にも有効でコストがあまりかからない、とくれば使わない手はありません。楽天カードも渡航時の制限を緩めてもらえるように依頼しましたが、確実性という意味でWISEカードを優先しました。

ネットを覗くと、情報入手が素早い若い人の中にはWISEカードが広まっていることが窺えます。でも日本ではどれほど人がこのカードのことを知っているでしょうか。もし知っていたら海外で日本の銀行系カードや日本発行のクレカを使おうという人は随分減ってしまうような気がします。だからこそ、(そういう会社を大スポンサーとする)メディアではほとんど出てこないのかね〜と思う次第です。海外ではWISEカードを是非ご検討して下さい。

つぎは通信手段、eSIMのGIGAGOの話。ベトナムそのものの話はその後になります。