夏には血糖値が上がる?

.Lowcarboあるいは糖質制限 FreeStyleリブレ SMBG

先週末京都の四条通りを歩くとコンチキチンのお囃子が聞こえてきました。梅雨が明け、本格的な夏の始まりです。既に触れたように暑い夏になると私の血糖値は基本ラインが上昇します。この現象は温熱ストレスや発汗ストレスによるもので、食べ物の糖質量とは関係ありません。膵臓機能がヘタった者には厄介な問題です。

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血糖値の上昇は食べ物の糖質量だけでは収まりません。本サイトでも触れてきたように、食べ方やそれに伴う時間効果も大きな影響を与えますし、ストレスも不可避な要因です。信じられない人は食事をせずに血糖値を測ってみて下さい。

とくに夏季は要注意。気温が上昇するため汗をかきますが、これはもろに血糖値を上昇させます。なぜなら発汗時に起こる体内のホルモンバランスがインスリンの効果を弱めてしまうため。おまけに高気温や高湿度によるストレスも相当なもので、これらに注意していないと血糖値は高めに推移してしまいます。

かく云う私も、糖質制限でSMBG(自己血糖測定)をやってみると、この現象に突き当たりました。たとえば、食事もしないのに朝から110〜120にじわじわ上がってきたり、寝汗をかいた早朝には血糖値が異様に高かったりするので、何か体の調子が悪くなってきたのか、計器そのものの問題なのか、あれこれ考えても当初はよくわかりませんでした(本サイトで記載した通り)。

その後、「睡眠不足はコルチゾールを増やし、レプチンを減らす。そのことにより飢えと空腹に似た症状となる」ことを学んだり、併せてFreeStyleリブレで血糖値を連続測定することで、温熱環境が穏やかな春秋に比べると夏季のコントロールがうまく行かないことがよくわかりました。

理由が掴めたからといってオシマイではありません。どうやってこの問題に対処すればいいのでしょうか。簡単には温熱環境を改善すればいいのです。

実をいうと、拙宅には昨年までエアコンがありませんでした。というか、エアコンなしで暮らせる家を目指して家の設計施工を行ったつもりだったからです。

ところが、ここ数年来真夏日が増えたり降雨量が想定以上になったりで全国的に気象環境が大きく変化し、20年前なら年に数日我慢すればエアコンなしでも暮らせるという当方の読みは外れまくり。年をとったことはもちろん、発汗や寝汗、高湿度が血糖値のコントロールに悪影響を与えてしまうため、昨年とうとうネを上げてしまいました。

今年1Fに設置したエアコン

そこで今夏直前にエアコンを設置しました。とりあえず冷房ではなく、除湿機能で室温28℃、湿度60%台を目指していますが、これで温熱環境はかなり改善されるでしょう。

現在血糖値の上がりを抑えられている感じがしますが、データ整理は本格的な夏を超えてから。ただ、(エアコンをオンにせずともあるというだけで安心し、)メンタルなストレスがなくなったという面は否定できません(笑)。