FreeStyleリブレ 上手く使うには

.Lowcarboあるいは糖質制限 FreeStyleリブレ SMBG

ネットをブラブラするとFreeStyleリブレは正しい値を出さない、間違った低血糖を出してくるという話がたくさん出てきます。こんなものは使い物にならないという極端な意見もありますが、私はそう思いません。機器の問題はさておき、クレームを出す人の使い方の方にも問題が潜んでいるのではないでしょうか。かくいう私自身もオカシナ値に困り果て返品交換をしてきましたが、そういった経験からどうしたら問題を少なくすることができるのか、だいたい掴んできたからです。

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一般に新しいモノを使う時にはその特性に応じた使い方を学ぶ必要があります。ところがよく似た機器を使ってきた人は従来の延長線上で物事を考えるので、なかなか斬新なものに馴染めず、あげくこんなものは使えないという結論を下しがち。新しい酒は新しい酒袋にって云うじゃないですか。←って酒造り知らないと意味不明か

私思うに、FreeStyleリブレも同じ。従来のSMBG(指先穿刺による自己血糖測定)に慣れ親しんだ人はFreeStyleリブレを同じような測定装置と考えるのか、機器の違いや特性をどうしても見落としがちになってしまいます。かくいう私もそうでした。

ゴチャゴチャはさておき、私が上手く使うために行っていることは主に3つ。

① 装着後すぐに起動しない。可能なら半日1日くらい時間を空けて機器が間質液に馴染むのを待つ

 FreeStyleリブレは装着後1時間で測定できるようになっていますが、私は早くても3時間、可能なら1日くらいは時間を置いてから起動しています。これでかなりデータが安定してきたような実感があります。なぜそんなことをするのかといえば、まず日本よりも早くから販売されてきた欧州のBBS(掲示板)でそういう話がたくさんあったから。

また、日本より1年遅れで販売開始した米国では、同じFreeStyleリブレで12時間後の起動を推奨しています。ADA(米国糖尿病学会)との検討結果を採用したのでしょうか。いずれにしても装着後すぐに起動するのは避けた方がベターだと私は考えています。


② 寝相に留意して装着場所を少しずらす

既に指摘したように、寝ている時に上腕を圧迫してしまうと血流が滞り、間質液のデータを正確に押さえることができません。個々人の寝相にもよりますが、左側装着の者が左側を下にして寝がちになるとどうしてもデータがうまく出てこないはず。私は少し手前側にして上腕を圧迫しないように装着することで誤った夜間低血糖値の出現を少なくすることができました。

③ 装着場所の安定性確保

過去に上手くいかなかったFreeStyleリブレを取り外したところ、針が曲がっていたとか、穿刺場所が化膿していたということがありました。針が曲がったのは強い衝撃を受けた結果でしょうか。また、穿刺場所が腫れて化膿していたのは付着した水が乾かなかったからではないかと考えています。そういった場合、FreeStyleリブレはデータを正確に計測することができす、大幅な違いを生じたり、極端な低血糖値を出してくるのでしょう。これらも要注意。

他にも装着時に血が滲みだしてきたりすると厄介ですし、場合によってはデータがおかしくなるかもしれません。でも私がとくに注意しているのは上記3つ。おかげで私は指先穿刺のSMBGと10%範囲内で運用できています。

アボット社はこの手の情報を一般公開していませんが、もしあなたがFreeStyleリブレのデータの信頼性に疑問を感じており、ここを読むのが初めてなら、ご自身の使い方をチェックしてみて下さい。何か手助けになれば幸いです。

今これ買っても飲めるのは10年後。それまで香りや味が楽しめるのかどうか。