ベトナム旅行その7 パクチーあれこれ

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梅雨明けもまだなのに本格的な夏到来。暑くなってきましたね〜。お変わりございませんか。
いまだにベトナムを引き摺っている身としては早く終息させないと次に進めません(笑)。
今回は東南アジア料理でよく使われるパクチー、ベトナムではかなりポピュラーです。ただ、ユニークな香りゆえ好き嫌いが分かれる。花を咲かせる時に葉っぱの形態まで変化するなんてつい先日まで知りませんでした。

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ご存じパクチー、自宅で栽培するのが一番、安いし新鮮。

パクチーという発音はタイ語、ベトナムではザウムイ、あるいはラウムイ(Rau mùi)というらしい。でも、今回のベトナム旅行ではパクチーで通じました。

ミントに紫蘇、青紫蘇、パクチーなどのベトナム野菜(@ハノイのお店にて)

そのパクチー、ベトナム料理ではよく使われます。ただ、あの強烈なニオイはご当地でも好き嫌いが分かれるせいか、客側の好みで量の加減ができるようになっているのが普通です。日本で流行したように山ほど使われるわけではないようです。

生野菜は自分で量や内容をコントロールできるのがベトナムのローカルなレストラン @ハノイのクッキングスクール

ちなみにパクチーは中国語ならシャンツァイ、英語や仏語ならコリアンダー(コリアンドル)。南仏料理のブイヤベースの薬味としても欠かせませんが、同じ香草とは思っていない人が多いのではないでしょうか。

ベトナムでは春巻などの料理で具材の生野菜の1つとして大葉(青紫蘇)やミントと並んでパクチーが出てきます。これをどれだけ使うかは客次第。薬味程度に使うならパクチーも味のうちでしょう。

春巻などの具材にはパクチーも欠かせません。@ホイアンのクッキングスクール

また、ベトナム版サンドイッチとして有名なバインミー(bánh mì)にもパクチーを入れますが、数枚程度なら薬味程度の味わいで、慣れてくるとこれなしでは成り立たないくらいに嵌まってしまいます。ちなみに、現地のバインミーには豚レバーのパテが欠かせないことも付け加えておきます。

ポークパテやバター、マヨネーズをぬって、中にハムや胡瓜、人参、ヘコマ等をいれるのがポピュラー

さて、そのパクチー、帰国してから料理に使おうとしたら、近所の店では販売していません。大きな食材屋さんやデパートには置いている所もありますが、一束数百円もします。これは高い。

ということで苗を買い求めて自宅で育てることにしました。バインミーで使うのは数枚の葉なので一苗あれば1ヶ月は楽勝です。これでパクチーの確保は大丈夫・・・と思っていたら花が咲く頃になると驚いてしまいました。

パクチーは花が咲く頃になると葉の形状が一変

なんとまぁ葉っぱの形が変化して、一般に知られているものから金魚草みたいな細長いものに変化し、香りも大人しくなってくるのでパクチーとしては使えない。あらら。花が咲くまでしか使えないのか〜と思う次第。知らないこと多かりし。