NOKIAがヘルス事業を売却

.お知らせ health/sickness

先日NOKIA体重計の返金作業が遅れに遅れたことをお伝えしましたが、そのNOKIAは肝心の健康関連事業を売却するとのメールが届きました。それもNOKIAが買収していたはずのWithings社のオーナーが買い取ったらしい。いったいどないなってんの?

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NOKIAは2年前にWithings社を買収し(NOKIA曰く、合流)、健康関連の商品を自社名で販売することになりました。現在NOKIA名の体重計やスマートウォッチなどがそれらです。私が持っているのも、もともとはWithings社のものだというわけ。

6/1に届いたNOKIAからのお知らせ

それが昨日5月31日になって突然、Withingsの設立者がNOKIAの関連事業を買収すると発表し、体重計などは当初のWithings社名に戻ることになりました(年内に名称変更予定)。

Withings社とすれば、NOKIAに売ったは売ったが最近の健康ブームで関連製品の売り上げが伸びてきた、こりゃわざわざ他社名で販売するよりも自社で取り組んだ方が良い・・とでも思ったのでしょうか。

でも、NOKIAというブランド名だからこそ信頼を勝ち得たのではないのでしょうか。少なくとも私に関して云えば、NOKIAブランドだったから購入したわけで、Withings社のままだったら果たして手を伸ばしたかどうか。そう考えると、Withings社はNOKIAブランドで自社製品を世に広め成功の道筋をつけたわけで、うまくいった!というところかもしれません。


ところで、連れ合いが昨日ふと、「先日NOKIAの返金が遅れたのはEUの情報保護規制にあるのではないか」と勘ぐっていました。

5/31に届いたNOKIAからのお知らせ

というのも、EU圏では一般データ保護規制(GDPR)が先月5月25日に発効。その結果、NOKIAにしても体重計の返金対象ユーザーのデータの取り扱いに齟齬が生じたり、あるいはどこかに吹っ飛んでしまったのではないか、だからこそ何度も何度もこちらの振込口座を確認する羽目になったのではないか、という読みです。

なるほど当たっているかもしれんな〜と昨日は考えていたのですが、本日NOKIAからのメールを読んで健康関連事業そのものが売却対象だったのを知り、内情はもっと複雑怪奇だったのかもしれません。

欧米の会社というのは利益を上げるためなら売買収は日常茶飯事。従業員もそれに応じて増員減員はもちろん場合によっては解雇あり、ですからドライといえばドライだけど当事者は大変。そんなことを考えた今日でした。

(追記)これまた先日WordPressのアップデートで本サイトがトラブった件、あれはもともと上記EUのGDPRに対応するクレジット関連の変更でした。曰く、たとえばWPのアップデートをとる時、掲示板や問い合わせに個人データが含まれている場合には暗号化していないとアウトになるんだそうで大変。本サイトはコメントオフだし、SNS関連はシャットアウトしているので門外ですが、グローバルな日本のサイトははたして大丈夫なのかしらんと思う次第(蛇足)。