ザックざっく

.EcoStyle fashion

昔はリュックサックとかナップザックというのが通り名でしたが、今はバックパックでしょうか。どれも背嚢のこと。リュックザックはドイツ語(サではなく、ザ)、ナップサックは旧い英語で、今風の英語ならバックパック。日本では昔から言語はグローバル、あるいはチャンポンなのが面白い。

・・・

左がホグロフス、その右側3つはパタゴニア

背嚢(はいのう)、背負いコという呼び名は日本でも古くから使われてきましたが、海外とくにヨーロッパの方が歴史なのか生活文化の違いなのか機能やデザインに優れたものがたくさん。

現在日本で売られているザックは海外メーカーのものが多く、ザ・ノースフェイス(米国)、グレゴリー(米国)、アークテリクス(カナダ)、ドイター(ドイツ)、マムート(スイス)、パタゴニア(米国)、ホグロフス(スウェーデン)、フェールラーベン(スウェーデン)等々、最近は東欧や北欧系の進出が多くて数え切れないくらいです。

日本のモンベル、フォックスファイヤ、スノーピーク、ポーターなども健闘していますが、海外メーカーの方に人気があるのは商社などのセルサイドの宣伝活動のせいでしょうか(当初サルサイドって書いてたけどミスです)。

あ、そうそう70年代後半から80年代によく見かけたアシックスのタラスブルバ、昨年(株)メガネスポーツが継承したことにより復活とのニュースがありました。一方のアシックスはスウェーデンのホグロフスを買収?して新展開で、アウトドアメーカーも離合集散が喧しい。

長い前振りになりましたが、ここ10年くらいの私のザック履歴をまとめておきます。10数年くらい前まではザックの性能やクオリティについてはあまり気になりませんでした。そこそこ詰め込めればいい位の認識だったので、あとは色やデザインさえ良ければ何でもいい、というスタンス。

でも、2006年秋に心臓が詰まりかけ何とか生き残ると、改心しました。毎日のウォーキングのお供として性能や機能を重視するようになったから。つまり、しっかりしっくり背中に載せることができ、比較的軽く、容量もそれなりのモノがベターだと考えるようになったわけです。

記憶に残る範囲でいえば、まず9年前に手に入れたホグロフスのVOLT。その前年に知ったスウェーデンのアウトドアメーカーのザックです。このVOLT自体は使い易かったのですが、容量少なめで飲み物用ボトルを入れるサイドポケットがないため、数年後にパタゴニアのザックに変更。こちらは軽量で私の希望する機能をほとんど持っていたので、色を変えたり容量を増やしたりで結局3つ購入。
ところが、昨年購入したザックのジッパーが不良品で止め糸がどんどんバラバラ。まともな検品をしていないのではないかと困ってしまいました。使い始めて数ヶ月経っていたので交換というわけにもいかず、自分で応急修理しましたが、流石にイヤになりました。

私の場合、痛い目にあった会社のモノは二度と使わないというのがポリシー。ということで、あれやこれや検討し、今回選んだのはフォックスファイヤのアクアガード・エスケープという製品。名前の通り水をはじく生地を使った軽量ザックです。はたして今回の選択変更は吉とでるのかどうか。

FOXFIREというブランドが日本の釣り具メーカーが作り出したものだと知ったのはつい先週のこと。そういえばモンベルだって海外メーカーだと思っている人が多いとか聞いたことがありますが、FOXFIREの出自を知らなかった私も他人のことは云えませんね(苦笑)。

ついでながら値段のことをいえば、海外メーカーのものは現地での価格より日本価格が結構高め。おそらく仲介する商社や会社が入っているからでしょうが、同じ値段なら国産メーカーの方が機能も品質も上のような印象を持っています(私見)。

また最近の製品は合成樹脂を多用するので使用部品の劣化がどうしても避けられません。おまけに製造を中国などのアジアに移しているメーカーがほとんどで検品がしっかりしていないと不良品を掴まされることもありで、信頼できるメーカーやお店を選ばないとイヤな思いをしそうですので要注意。