メンドーサさんのニュースレター

.Lowcarboあるいは糖質制限

今日着いたメンドーサさんからのニュースレターに今回が最後だと書かれていました。メンドーサさんというのは米国で17年前からローカーボ、つまり低炭水化物食を紹介してきた人で、そのサイトには糖尿病絡みの貴重なニュースが満載。その彼が不治のがんのためにサイト運営を終了するとのこと。残念ですが仕方ありません。(お詫び)メンドゥーサからメンドーサに変更(4/29)

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私がメンドーサさんのサイトを知ったのはどこかの本に名前が出ていたから。日本で糖質制限を薦めるお医者さん曰く糖質制限をすればコレステロール値は1,2年で改善するとの説明だったのに、私には全くその気配なし。その話はホンマかいな、先進国の米国ではどないなっているの?と米国の糖質制限の歴史や実情を調べてみたら、10%くらいはなかなか改善しないとのデータがあり、がっかりした覚えがあります。それはさておき、ちょうど同じ時期にメンドーサさんのサイトを知り、その情報量の多さにびっくり。3年ほど前の話です。

それから彼のサイトを拾い読みするとともに無料のニュースレターに登録させてもらいました。毎月届く、そのレターには糖尿病を巡る最新情報やテクニカルな話、それにバーンスタインさん情報も載っていたのでホンマいろんなことを勉強させてもらいました。

さて、その時私が知ったのは、米国で糖質制限が一番盛り上がったのは2002年位で、2008年に米国糖尿病学会(ADA)が糖質制限食を指針に取り入れたこと、現在米国では低炭水化物食で食後血糖値を上げないというのはほぼ常識的になっていること、一方で食事方法についてはアトキンスさんやバーンスタインさんが提唱する方法の変法、というか、いろいろ変わった独自の方法が沢山あること、旧石器時代の原始人食(パレオダイエット、paleolithic diet)を薦める勢力とそれを批判する人たちのせめぎ合いが活発になっていること等々です。

それにしても、メンドーサさんのがんは糖尿病の合併症とは無縁だそうで、それが嬉しいというのが本人の最後の挨拶でした。メンドーサさん、本当に長い間ありがとうございました。そしてご苦労様でした。残りの人生がより良きものになることを遠くから願っています。

This is the final issue of this newsletter I will write. I started it 17 years ago, but now I have been diagnosed with an incurable cancer. I am glad to be able to write that this type of cancer is not one of the many complications of diabetes.(Issue#226 Goodbye の冒頭より)