ウンタースベルクとヘルブルン宮殿 オーストリア旅行その11

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SalzMapザルツブルクで2つ目のオノボリさん、ウンタースベルク。街の南にそびえ立つ1776mの山頂へ登ると街が箱庭、空港や鉄道はまるでおもちゃのような、そんな眺望です。また、帰り道に「水の宮殿」と呼ばれるヘルブルン宮殿に立ち寄れるのもイイ。

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山頂へ行くといっても私たちの場合、ケーブルカーやロープウェイを使うのでシンドイ思いがありませんから何度でもオッケイ。ということで、初めてのウンタースベルクへ。


ザルツブルグ市街地からバスで南へ約30分。25番バスの終点グローディッヒ近くにあるロープウェイに乗ってウンタースベルク山頂へ(注1)。大丈夫かぁと心配するくらいの急斜面を登っていくのがスリリングですが、あまり観光地化しておらず混み合わないのが有り難い。

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辿り着いた山頂からは360度の眺望が楽しめます。平面地図では掴みきれない三次元的な配置が把握でき、北はザルツブルグ市街地からドイツ方面、東は先日紹介したシャーフベルクを含むザルツカンマーグートが望めます。面白いのは南側。

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というのもウンタースベルクの尾根の稜線はドイツとの国境になっており、尾根の南側はドイツなのです。複雑な地形と歴史のためにそうなっているようです(上記写真の左側は南になりますが、国はドイツ)。尾根伝いの道は岩が風化した砂利道で滑りやすくちょっと厄介。山越えで国境を越える場合、足下の準備がないと大変ですね。

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北側を向くと、下記の写真中央に小さく見えるのがホーエンザルツブルク城。街中からみると崖上にそびえ立っているお城も1700m級の山頂から観ると米粒です。また写真左側はザルツブルグ空港。その付近にレッドブル運営のハンガー7があります(注2)。

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山頂散策を楽しんだ後、やってきたバス路線を逆に辿って途中のヘルブルン宮殿前で下車。水の宮殿と称される処で、ここは30年振りの訪問です。この宮殿の詳細についてはご本家サイトをご覧いただくとして、写真を少し。

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この宮殿は水を使ったトリッキーなお庭で有名です。まずは当時のオーナーが訪問客を驚かせたというテーブル。水が噴き出す座席に座った客たちは、どんな反応をしたのでしょうか。

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ここでは、宮殿の壁や床、あるいは経路の道の脇から水が噴き出す仕掛けになっていますので要注意。ちょっとかけるくらいならご愛敬ということなのか、客の動きを観ながら案内人がスイッチ操作しています。水をかけられるのを楽しみつつ、カメラを濡らさずに写真を撮る、というのが醍醐味でしょう。
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王冠が水圧で2m近く上昇するアトラクションも健在です。

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ちなみに、このお庭の片隅には映画「サウンドオブミュージック」で登場する硝子張りの温室があるようですが、庭の一番奥深くにあるらしく、未だ観ておりません(笑)。

ということで、私たちのザルツブルク観光の一コマでした(2015年9月17日)。

(注1)インスブルックと同じく、ザルツブルクにもザルツブルクカードがあります。24時間、48時間、72時間の3タイプがあり、市内のバスや美術館博物館そしてたくさんの宮殿やお庭がタダ、ウンタースベルクへのロープウェイもメンヒスベルクのエレベーターもタダ。使い勝手あり。

(注2)飲料産業の大御所レッドブルの本拠地はザルツブルク。今回の旅行計画を立てる時に私は初めて知りました。ハンガー7は航空機や名車の博物館らしいですが、私たちはパス。