アルペンズー オーストリア旅行その5

.Travel & Taste

ノルトケッテのハーフェレカー山頂から市内へ戻る途中にALPENZOOなる駅がありました。どうやらアルプス動物園への入り口なのですが、山の斜面にいったいどんなものがあるのか、普通の動物園とどこか違うんだろうかと立ち寄ったところ、これが予想外の二重丸。面白いシーンにも出会えて記憶に残る訪問となりました。

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インスブルックのアルプス動物園はヨーロッパの動物園の中では最も標高の高い場所にあるそうな。山の斜面に作られているので坂をアップダウンしながら歩き廻るのですが、地元山岳地帯に生息するいろいろな鳥類やほ乳動物のほか、ちょっとした水族館もあり、見学者を楽しませてくれます。地元の人気スポットらしく、こども連れの地元客がいっぱい。賑やかです。

鳥小屋に行くと、さきほどノルトケッテ山頂付近で見かけた鳥に遭遇。姿は小型のカラスですが嘴は黄色、滑空はトンビのようなのでいったいあれは何と思っていたら、日本名はキバシカラス(Alpen dohle)というそうな。そのまんまじゃないですか(苦笑)。

また、あるケージでは他の客が上の方を覗いていたので真似して高い樹の枝を見上げると、10メートルを超える枝の幹に山猫が寝そべっていました。媚びてませんね〜。(中心部分をクリックして拡大してみて下さい)

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また、クネクネの山道を厭きさせない工夫なのでしょうか、山の木々にいろいろな付属品あり。この樹はバイオリンになりますとか、木の種類で叩いた時の音が違うのがわかる道具が備えられていたり、1人が一生に使うトイレットペーパーを作るにはこのサイズくらいの木が必要だとかのアート作品があったりするのです。これまた面白い。

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それにしても動物園とは奇妙な処。連れ合い曰く、動物をじっと見ていると、本当に見られているのは人間のほうではないかと思えてくるとのこと。云われてみれば、そうかもしれんなぁと同感。とくに、ここのシンボルになっている山ヤギに相対しているとその感強し。

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「オマエ、ドコカラキタンヤ? メノイロ チガウナ、テラセン オイテイケ・・・」とかなんとか、ヤギさんがこちらの値踏みをしているような感じがしてなりませんでした(苦笑)。

そんなこんなで時間を忘れる位。気がつくとお昼を回っていたので動物園横のレストランで生ビールとシュニツェル等で食事。可愛いシジュウカラのテーブル訪問でオツな一時となりました。

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ついでにもう1つ。先のケーブルカー、ロープウェイを往復すると€30.5。でも、観光用のインスブルックカードなら無料です。このカードは24時間券で€33、48時間券で€41ですから、他の施設を利用する予定があるなら絶対にお得です。

ちなみに、今回紹介のアルペンズーの入園料(€10)もこのカードで無料ですから、48時間券でも山登りとアルペンズーでほぼモトが取れてしまいます。その他、市内のバスが自由に使えますし(注)、次で紹介するスワロフスキーのクリスタルワールドもこれで無料になりますから実に使いでのあるカードです(料金は2015年9月現在)。

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(注)日本にも一日バス乗車券みたいなものがありますが、観光スポットとセットになったものはどれくらいあるのでしょうか。京都ならバス+地下鉄の1日乗車券だけでなく、寺社仏閣や観光スポットに無料とか団体割引料金とかで入れるようなお得なカードがあれば喜ばれるでしょう。京都がホンマにおもてなしの心で世界の観光地というのなら、インスブルックやザルツブルグの例を学んで欲しいなぁ。