破綻の足音

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dawn1412選挙で自公が勝利。投票率の低さは国政への関心の薄さの反映でしょうか。でも結果は結果。そのことで、異次元緩和のオトシマエが来年にもやってくるのではないかということを思わざるを得ません。未来が想定内であればいいのですが、それ以上であれば厄介です。

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選挙後最初の月曜日15日は株価は見事に大幅ドロップ。ご祝儀相場になると思っていた人がいたら、あなたはカモです。株なんかやらない方が身のためです。だって、自公が勝つのを折り込んで騰がった相場が選挙後にバーゲンになるのは見え見えだったからから。

それ以上に厄介なことは、原油価格の大幅ドロップ。この影響が世界中に大きな動きをもたらしています。まず、ロシア経済の破綻。油で食ってきた国ですから、大幅に価格が下がるとたち行きません。その結果、ルーブル暴落で金利はロケット打ち上げのように急上昇してきました。ロシア国債がまたデフォルトするんでしょうか? 厄介ですね〜。

アホはOPEC。価格が下がってきても増産なんか、何を考えているんでしょうか。一時期、シェールガスに対抗するためにOPECが価格操作を仕掛けているなどという嘘っぱちがテレビや新聞で喧伝されていましたが、それは大きな間違いです。シェールガスの増産で米国が原油を自国で手当できるようになってきたら油がだぶつくのは当たり前。だから、今回の原油価格低下は必然的な価格ドロップ。というか、メディアが本当のことを云わない理由の方を考えるのが賢いというべきでしょうか。

メディアが云わないといえば、アベノミクスの副作用。異次元緩和でインフレ2%となると、利率1%未満の国債をごっそり持っている日本の銀行などの金融機関は破綻します。この意味がわからない人もカモです(きっぱり)。だからこそ、日銀が国債の買い上げを大枚はたいて急いでいるわけです。今回の選挙はその時間稼ぎではないかと私は考えています。

日銀がやっているのは銀行の負担を国民に付け替える操作。なのに、国民のアベノミクス礼賛はまるで自虐的じゃないですか。

来年にXdayがやってくるかどうかは私にもわかりません。でも、こんなことを継続していると、そんなに遠くない未来に国民が塗炭の苦しみを被ることはほぼ間違いありません。にもかかわらず、自公勝利で安心する多くの人たちをみると、やっぱり国民は隷属洗脳されまくりでホンマに世も末だなぁと思わざるを得ません。困ったこっちゃ。どないなっても知らんゾ〜。

rleaf1412

(参考)
ロイターは「金利1%上昇で国内行の債券損失6.6兆円=日銀」という恐ろしい記事を2013/4/19に出稿。その後アベノミクスの異次元緩和で、これら「不良債権」の買い上げが進んでいることをメディアはほとんど沈黙。少なくともNHKでやったことがあるでしょうか。このしわ寄せはすべて国民がかぶるわけで、ここにもテレビや新聞をあてにするな、が当て嵌まります。