桜 2014 その2

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sakura1404aそろそろ桜もオシマイかという季節の中で、びわ湖の北、海津大崎の桜は先週末に満開。さぞかし大賑わいだったことでしょう。
北日本でも今からが見頃でしょうか。南から北まで開花日がずれてくると「桜の追っかけ」ってありそうですね。

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それにしても桜は写真に写すのが難しい。見た目にはなかなかでも写真に撮るともう1つじゃないでしょうか。毎年きれいな桜を写真に収めようようとするのですが、なかなかうまくいきません。色のトーンが白色から淡いピンク色に収まってしまうため、機械的な色表現では見た目よりもフラットに写ってしまうみたい。ヒトの目が素晴らしいというべきなのかもしれません。

また、先日話題にしたように桜の花は紫外線をよく反射しているため、UVカットをきっちりしないとカタチすら曖昧になってしまいます。鳥にとってはウエルカムなのでしょうが、カメラ写りからすると厄介ですわ(苦笑)。

さてさて、
今年はモノクロしか撮れないデジカメで桜を撮ってみました。色情報を排除してカタチだけで追うのもオツなものだと考えたのですが、色情報がなくても桜としてきちんと写るのには少々驚き。

色を消し白の階調だけで写すことによって何が現れてきたのか。カタチの情報だけが残り、桜の花びらや木々枝々の姿が浮き上がるのかなぁと思っていたのですが、そうではありませんでした。

sakura1404X

カタチ以前に花の色の微妙なニュアンスが出てきました。つまり、モノクロの階調が花の「色」を醸し出しているのです。ある意味、その雰囲気は生命のビビッドさすら感じさせるようでもあり、色がついていない方が私には桜っぽく思います。びっくりだなぁ。面白いなぁ。

ということで、次の一枚は私のイメージそのままの桜です。木漏れ日の逆光に映えた桜を撮ったのですが、50mmの画角ではもう1つパッとしませんでした。ところが画面でピクセル大にして上方中央より少し左部分を観てみると、観た時のイメージ通りというか、私が撮り残したかったものそのものでした。

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わかりにくいかと思いますので、5,216 x 3,472ピクセルの撮像サイズをクリップしたものを↓に載せておきます。つまり、今ご覧になっている画面の1単位がカメラ撮像子の1個に相当することになるサイズだということ。

sakura0409

逆光で花びらに写る花芯の繊細さや光で輝く産毛もくっきり。木漏れ日のボケが点描画の点々みたいだし、花びらのシワシワまで映し出しているのにもびっくり。見た目にはここまで見えたわけじゃないのですが、これこそがその時に感じた桜のイメージ。感激です。

とりあえず、桜にありがとうと云っておきましょう。来年もまたよろしく。