数日前、金沢の桜が満開とのニュース。やはり北陸は遅い。京都は先週中頃がピークだったような感じです。
こちら、たまたま先週3日に京都へ。インクラインから動物園横、市美術館横の桜を堪能。穴場だったインクラインの桜が今では観光客でいっぱい。ネット情報のせいかもしれませんが、多くの人に喜んでもらえるなら桜も本望でしょう。

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たまたま先週実家のヤボ用で上洛し、余った時間で九条山へ向かいました。桜見物のため。以前あの辺に住んでいたので勝手知ったる場所なのですが、ネットで取り上げられるようになり最近は鑑賞者がわんさか。

あそこは日向神社に上る方からインクラインを下りてくるコースがお薦め。上り道の桜もいいのですが、下り道の方が疎水べりや動物園の桜が遠景になってなかなかのもの。

京都市中の桜、先週中頃はまさにピーク。ただ去年よりも綺麗だったのかどうか、もう１つはっきりしません。やはり、その年々の美しさを素直に楽しむのが桜の醍醐味なのでしょう（そう思う）。

動物園横から市美術館まで疎水辺を歩いていると、水路に観光船が走っていました。あら〜、しっかり観光地してますな。いつごろなのかしらん。そんなことを考えていると、その辺りの桜を観るのは20年ぶりなのに我ながら驚く次第。

さて、桜の花を見てキレイだなぁと思うようになったのは、いつ頃からなのか。こどもの頃は桜をみてもキレイだな、でオシマイ。何度も何度も綺麗なのをみてきたはずなのに、私の一番の桜は転校の不安や期待とダブった校庭に舞う桜吹雪な景色、それもかすかにモノクロで残っているくらいです。

考えてみると、いや考えるまでもなく、桜の花に逢えるのは年に一度限り。あと何年自分が生きられるのか知りませんが仮に20年だとすると、20回も観ることができると云うか、20回しか観ることができないと云うべきなのか。年をとるにつれ、前者から後者へ移行しつつあるような哀しさを感じた今年の桜でした。

もう１つ。淡いピンク色でも白に覆われてしまうせいか、桜って記憶がモノクロですね。今年モノクロで撮ってみて尚更そんなことを感じました。