6月1日 雑感

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6月になり、世間はもう新型コロナ禍など過ぎ去ったかのように振る舞っています。ところで、今日は写真の日。でも根拠にした史実が誤りだったので、本当は1日ではないのが面白い。間違いが確認されても一度定めたことは変えられないというのが、日本的というか世間一般的というか、ファン・ホッホじゃないけど苦笑いしてしまいます。

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木々は新緑から初夏の緑へ。拙宅ではゴーヤの蔓巻が活発化。そしてズッキーニの花も咲き、実もだんだん大きくなってきました。今から食べるのが楽しみです。昨年美味しかった富良野メロンの発注も済ませました。

ズッキーニの雌花。雄花が咲いていないと受粉せずにクチ落ちるのが哀しい。

ニュースを見ると、毎日のように嘘をつき他人に責任を押し付ける日本の総理大臣や、支離滅裂な話を繰り返す米国大統領の姿に呆れてしまいますが、哀しいかな、これが現実。皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、緊急事態宣言の解除とともに経済活動が再開。感染症でやられる前に社会が破綻しては元も子もなしですから、それは1つの合理的判断で、皆が納得すればいいだけ。

ただ、新型コロナウイルスが市中に存在していること、そして問題ウイルスの特効薬やワクチンがまだ得られていない現在、感染すれば重症重篤化する人たちが出てくることは避けられません。ストレートにいえば、免疫状態に問題がある人、あるいはそういう状態の高齢者や基礎疾患のある者は感染したら危ういということ。

たとえば、都市封鎖を行わなかったスウェーデンでは経済活動は従来のままですが、一方で4000人を超える死者が出たとされています。多くは高齢者施設での高齢者。これが経済再開の厳しい現実です。今後日本でも同じことが起こるのではないでしょうか。

先日来、特効薬やワクチン、抗体抗原検査について本サイトでもいろいろ触れてきました。日本ではPCR検査が十分でないのはご存じの通り。一方で、ヨーロッパで全自動型PCR試験装置を販売しているプレシジョンシステムサイエンス社(PSS)は先月28日付で日本でも保険適用できるように申請したことを報じています。それを受けてPSS社の株価も大幅高となっています(私も応援を兼ね、5月中旬に少し買いました)。

一方、抗体検査のうち、成績が素晴らしいのはロシュなどの製品等であることを本サイトでも紹介しました。簡易検査は手軽でモバイルで良いのですが成績に難あり。本日も、「東京大学先端科学技術研究センター(先端研)などのチームは31日、簡易検査キットで陽性だった人の約9割が、大型機器による精密検査では陰性だったとする結果を発表した」ことが報じられていました(読売新聞6月1日)。この検査がクラボウのものかどうかは不明ですが、簡易検査に全面的に頼るのは問題ありと心得ておきべきでしょう。

とりあえず事態が深刻化しないことを願っています。

水田で映える雲