年の暮れのお寿司 その2

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_0nigiri1st新装でお店の雰囲気が変わったせいか、大将以下お店のスタッフの気合いが入っているせいか、いつも以上に美味しさが増すような気分でした。場所は金沢、乙女寿司の話その2。いよいよにぎりに入ります。(特記)ツマミで書き忘れていたブリカマをその1に追加。

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まず一貫目は甘海老。コを乗せて登場。いつもながらの旨味とこってりした食感が嬉しい。

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2貫目は〆鯖。寝かしたことで味が濃厚になっているのに魚臭さが全くないのが仕事の腕なのか。不思議です。

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新装乙女さんのカウンターは9席、以前より1席少なくなっていますが、それでもいっぱいになると大将の采配も大変です。それでもさほど待たされることなく頃合いをみてにぎってくれるのですから流石。

三貫目はアラ。ここ乙女さんでは、ふだんツマミのスターターに使われるのがこのアラ。今日は平目のデキが良かったせいか、アラはにぎりの1つとして出てきました。寝かした分だけ食感が柔らかくなっていて酢飯との相性もマル。いいですな〜。

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4貫目はメジマグロの漬け。脂の乗りが少ないのを漬けで補っているのでしょうか。シャリの量が少なめなこともあり、スルッと口に入り消えていきました。別段トロじゃなくてもオッケイな私にとっては濃厚な赤身の味わいはウエルカム。

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5つめはブリの砂ずり。変わったネタ名ですが、ブリ腹の真下付近のことをいうのでしょうか。甘みのある脂の味で愉しんだら、最後はブリを感じさせる魚の味で口の中が満たされます。うまいな。他のお店のブリでも今年感じたことですが、脂の乗ったブリってマグロのトロに匹敵する味わいですね〜。脂の甘みが上品だったら尚更です。

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次はウニ。パリッとした海苔といっしょに食べるウニって、ペロリといってしまいます。よく噛んで口中でビビンバするより、雲丹の香りとクリーム状の食感をそのまま軽く愉しむ方が(つまりあまり噛まないのが)私の好み。

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そして中トロの鉄火。いつもながら思うんですが、これは贅沢な鉄火巻。

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続いて出てきたのは、カニシンジョウのお味噌汁。これまた贅沢な味わいです。

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さぁそろそろ終盤です。8貫目(+汁)は穴子。乙女さんのはにぎる前に下ゆでしたものを炙ります。それも小骨を丁寧に取り去りますので食べた時に邪魔がありません。最後はユズ皮を擦ったものをふりかけて客の手元へ。穴子というより穴子クリーム、口中でクリームのように溶けていきます。あぁ、これこそ口福という瞬間!

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最後はウナきゅう。きゅうりは芯を取った皮のシャッキとした部分だけを使っています。ほどよく乾燥させた海苔の食感と相まって、胡瓜の食感が見事にシャープ。甘いウナギの蒲焼きの味わいがそれに追っつけで続きます。いいですね〜。

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あっとという間のニギリでした。皆様もお楽しみいただけましたでしょうか。こちらは夫婦ともども大満足。いつも以上に美味しく感じられたのは新装したお店のシックな感じによる効果なのかもしれません。それにしても、ツマミと合わせると約2時間は座席に座っていたわけで、物理的時間の長さと感覚はかなり違います。ごちそうさまでした。

さて、糖質制限の身なのに寿司食べて大丈夫なのかと訝しがる人へ。私のデータを提供しておきましょう。
まず、食べる前1時間の血糖値は99。食べ始めは17時。ツマミから始め、ご飯のにぎりを食べ始めたのが約1時間後の18時。そして食事を終え店を出たのが19時過ぎ。20時頃の血糖値は103。ほとんど上がっていません。

寿司一貫のお米の量は10gから20g程度。乙女寿司さんは少なめなので10gとみても、9貫で90g。糖質量に換算すればおよそ30gは超えているでしょう。私の場合、パクパク食べてしまえば血糖値はすぐに100↑で200近くになってしまうのではないでしょうか。それがなぜ上がらずに済んでいるのか?おそらく、ツマミを食べている最中にインスリンが出始め、その後ゆっくりとしたペースで少しずつにぎりを食すことで体が対応できたのでしょう。

また以前はお寿司を腹いっぱい食べた翌朝の血糖値はかなり高めに出ていました(昨年11月データ)。でも、糖質制限で膵臓機能が少し回復してきたのか、今回は100程度とほぼ平常値だったので安心。予備群である身にとって時間をかけた食事がいかに重要なものであることか、改めて実感した次第です。

さてさて
今年もいろいろありました。美味しいものをたくさん食べたり飲んだりすることもできました。そうやって愉しめるのも、この国の平和と安全のおかげ。フクシマを終わったものにしようと画策したり、世界の理想を先取りした憲法を変えようとか、あるいは他国を挑発したりする人たちには怒りを感じた年でもありました。

何はともあれ、皆様にとっても西洋歴の来年が良い年であることを願っています。そして、来年もよろしくお願いします。