金融ジョーク

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ビジネスに役立つ「商売の日本史」講義 (PHPビジネス新書)「ひふみ投信」の藤野英人さんが著した、ビジネスに役立つ「商売の日本史」講義 (PHPビジネス新書)という本があります。日本の歴史をお金の観点から、そして対外政策・国内政治の内容をウミヒコ、ヤマヒコという二元的な立場の違いから捉えた好著です。めちゃくちゃ面白い。本の内容はさておき、この中にあった金融ジョークが傑作なので、それを紹介しておきましょう。

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藤野さん紹介のジョークとは以下の通り(本の記述を多少いじっています)。

アメリカで稼いだビジネスマンが南の島へやってきた。そこで、のんびり暮らしている現地の家族と知り合いになった。その家族は太陽が昇ると起き、ゆっくり朝食をとり、それから釣りに出かけ、家族が食べる分の魚をとり、昼間はゆっくり昼寝、夕食は家族でいっしょにとり、日没とともに寝るという暮らしをしていました。

ビジネスマン:「もっと欲を持とう。魚をたくさん捕ればどうか」
家族:それでどうするんですか?
ビジネスマン:「市場で売ってお金にするんだ」
家族:そのお金をどうするんですか?

ビジネスマン:「もっと大きな漁船を買うんだ。人を使ってたくさん魚をとるんだ。そしてもっとたくさんのお金を得るんだ」
家族:もっとたくさんのお金を得てどうするんですか?
ビジネスマン:「魚を加工する会社を作るんだ。そして、その会社を上場させるんだ。そうしたらすごい資金が手に入る」
家族:すごい資金が入ったらどうするんですか?

ビジネスマン:「もっと会社を大きくさせるんだ。そして株価も上げる。」
家族:最後はどうなるんですか?
ビジネスマン:「株を売って莫大なお金を得て、南の島に行ってのんびり暮らすんだ。あれっ?」

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2008年のリーマンショック後にUSAで広まったジョークだそうな。深いなぁ、傑作ですなぁ。これを心から笑えるライフスタイルを私たちは手に入れているのでしょうか。それとも勘違いな不条理こそが真実なのでしょうか。

仕事とは、お金とは、そして生きるということはどういうことなのか。皆さんもごいっしょに考えてみてはどうでしょう。

写真は家に咲いた水仙の一種。こちらの感覚がおかしいのか、まるで魔女の帽子に見えてしかたありません。

魔女の帽子?