ベストミックス

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昨日、オール電化と原子力発電の話をアップした後、何か書き忘れているなぁと思っていたら、ベストミックスのことでした。…

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ベストミックスとは電力用語で、異なる種類の発電所で作られた電気をうまくミックスすること。現在の発電には、水力発電、火力発電、原子力発電、それに自然エネルギー系の太陽光発電(ソーラー発電)や風力発電等があります。商用電力会社は水力、火力、原子力でほとんどの需要を賄っていますが、昼と夜、あるいは夏期と冬期では必要になる量が違ってきます。その需要変動に対し、上記それぞれの発電量をうまく合わせることで対応していこうというわけです。

ところが、そのベストなミックスの中味は字面とは違います。まず出力調整できない原子力発電と自然流下型(流し込み型)の水力発電がベースになりますから、これは需要変動に対応するというよも、いつもミックスされる基礎量となります。需要変動によって発電量を変えるのは火力や水力発電の方。つまり、ベストなミックスとは水力火力発電の操作方法のことであって、原子力発電のコントロールではありません。

ベストミックスとは原子力発電の存在を所与のものとし、それ以外の発電をうまく組み合わせるという、原子力発電前提のミックス方法であることをご理解下さい。原子力発電推進派あるいは是認派にとってのベストではないでしょうか。