プロメテウス

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先週、上映中の「プロメテウス」を観ました。最近のCGはホンマ良く出来てますねぇ。違和感はほとんどありません。未来技術の描写も面白く、とくに自動医療カプセルなんてのはなかなか。
「人類はどこから来たのか」というのが宣伝文句だったんで、生命の起源に関わる話なのかと期待しましたが、「エイリアン」のリドリー・スコット監督ですから結局いっしょ(笑)。それでもそれなりに見応えあり。


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人類の起源といえば、水の存在と、それから微生物が生まれ進化の過程を経てヒトになるというダーウィンの進化論をベースにしたものが一般的です。でも、なぜ水の中の無機物質から有機物質が生成され、それが生物に繋がっていくのかというと、お話のレヴェルを超えないような気がします。もともと何故この地球に水があるのかという話からして仮定の仮定だらけですもんね。

火星にも水があったなどという見解があります。だとしたらその水の起源と消失原因は何か。地球とはどう違うのか。

30数年前に読んだある文献には、宇宙から水が降り注いでいるという観測結果に基づき、最初から地球にあったとか、地上でできたというのではなく、宇宙起源のものではないかという仮説を立てているものがありました。これなら火星の水の起源も同じで話は簡単。読んだ時、これだ!こっちの方が有りそうだなと感じましたし、今でもそう思っています。そして、そうだとしたら、有機物質の由来だって地球外からかもしれません。

今では小さな隕石や小惑星の破片から地球へ水が供給されることは関係者の認めるところのようですが、地球ができた時に噴出したいろんな物質の中から水が生まれたという見解はそのまま。生物の起源も従来のまま。要するに、まだまだお話の世界で謎だらけ。

まぁ謎だらけの世界だからこそ「プロメテウス」のような話も出てくるのでしょう(苦笑)。それにしても、原作本の細かい描写が映画では省かれていたりして、もう1つ煮え切らない。まだの人はDVDが出てきてからレンタル店で借りるというのでもいいかも。