「やめること」はありませんか
2012/09/01
目標を定めてネットで本を買うのは便利ですが、寄り道脇道ができにくいという欠点があります。一方、実書店で何となくいろんな分野の本を物色していると思わぬ発見や驚きがあります。時にはリアル書店で本探しというのもオツなものですね。
ということで、昨日某大型書店でなかなか面白いものをいくつかゲット。その1つが、千田琢哉さんの 「やめること」からはじめなさい でした。
・・・
この本は痛快です。51コの「やめること」が取り上げられ、その理由が書かれているという、ただそれだけの内容なんですが、これがなかなか意味深で面白い。
51個の中から私が選ぶベスト10は以下の通り。
- 1. 嫌いな仕事をするのをやめる
- 7. 残業をやめる
- 10. 言い訳をやめる
- 15. 群れるのをやめる
- 17. どうでもいい話をやめる
- 25. 無料サンプルに近づくのをやめる
- 30. ツイッターをやめる
- 32. 英語の勉強をやめる
- 33. 新聞を読むのをやめる
- 51.ここ一番で考えるのをやめる
どうでしょうか? 心当たりはありませんか。やめる方が良いという理由はすぐにわかりますか? ちなみに、最後のは考えるのをやめるという意味ではありません。コトが起きてから考えるな、という意味深な話です、念のため。
執筆の動機として著者は、
がんばっているのに報われない人生を、報われる人生へと一変させる方法は1つしかない。
手放すことだ。固定観念を手放せ、人生の主導権はあなた自身にある。
と喝破しています。嫌なことに山ほど関わったり、必要のないものをたくさん持ち続けたりしていると、本当に大切なチャンスを逃すゾというわけです。
でも、何が意味があることなのか、何がやめてもいいことなのか。それを選別する能力ができないとメチャクチャになりそうな感じもします。その判断に際しては目利きの力が両輪のように働くはずですが、著者はそれには触れていません。著者の言い分を丸飲みするのではなく、個々の理由に読者なりの納得が得られるなら、なかなか有意義な本になるでしょう。気楽に読めて意味深な本でした。
次に読んだ千田さんの本はこちら > 「あたりまえ」からはじめなさい