ソーラー発電が家電になる?その1 ある誤解

.opinion

sol0907最近は家電量販店でもソーラー発電システムを販売しているそうな。ヤマダ電機、ヨドバシカメラ、そしてビックカメラも取り扱いを拡大、そう朝のTVで報じていました。約10年前に書いた、「ちょっと大型のテレビや冷蔵庫を買うような気楽さで設置できるようになった結果、…」はだんだん現実化してきたような感じ。
さて、電力会社の買い取り価格2倍化で一気に普及が広まるのでしょうか。それはそれで嬉しいけど、世間には変な誤解があったり、そういうのを利用する輩がいたりするので要注意。

・・・・・・・
拙宅のソーラー光発電、今年でまるまる10年の運用となりました。先週、設置時にお手伝いいただいたエコテックに10年点検を行っていただきました。結果、問題なし。一番のネックはインバータですが、これも特に問題ないようで一安心。

パフォーマンスとして10年間の発電量は約36000kWh。つまり、1年で3600だから、一ヶ月平均でみて300kWh。月や年によってばらついはいますが、10年スパンでみるとわかりやすい結果です。ちなみに発電能力は3.6kW

現在の価格相場は、1kW当たり70万円前後。10年前は100万円前後で、4、5年前にも70万円前後だったので価格的には落ち着いてきました。今年は電力会社の買い取り価格が法制で倍化される気配になってきたので、金銭的には12,3年でモトがとれそうです。

・・・・・・・・・・・・
さて、ソーラー発電をめぐる変な誤解について。
聞くところによると、「ソーラー発電をするならオール電化にしなければならない」というのがあるようです。そんなバカな、誰がそんなことを云っているの?って感じでしたが、TVなどの宣伝でオール電化とソーラー発電がワンパックになっているような雰囲気なので、その拡大解釈なのでしょうか。もっとも電力会社やそれに連なる会社は意図的にそう誘導しているのかもしれません。

でも、これは全くの誤解。だって、オール電化にしなければソーラー発電を設置してはいけないなんて、そんな法律や規則も、圧力や強制もありません。当然、拙宅は普通の商用電力契約ですし、それがアカンと云われたことはありません。

むしろ、オール電化の目的が原子力発電の発展拡大あるいは延命化であることに注意しておかないと、自然エネルギーを使いたい、それに大枚使いたいと思っている人には全く逆の結果になってしまいかねません。これからソーラー発電を導入しようという人はこの点しっかり考えて欲しいものです。