メイド・イン・ジャパン

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メイド・イン・ジャパン高校生の頃よく聴いたアルバム。ひょんな折り、この中の、ある曲のことが頭に浮かんだのでゲット。

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高校生くらいから20歳過ぎの頃、私も将来の仕事や人生について悩み、考え、納得のいく整理をつけようともがいていました(今でも似たようなものか)。

あれこれ本を読んだのは単に知識を深めるためというよりも、何か大切なヒントになるかもしれないという期待があったせいでしょう。音楽も同じく、気に入ったものを片っ端から聴きまくり。当時聴いていたレコードの中で、お気に入りの一つがこれ(やっと話が繋がった)。

このフラワートラベリンバンドの「メイド・イン・ジャパン」のレコード、私が聴いたのは友人のタケちゃんが手に入れたから(入手経緯がこれまた話になるのですがそれは省略)。

当時のレコード、ジャケットではなく段ボールみたいな箱に入っていたのも変わっていましたが、中味のサウンドも劣らずユニーク。内田裕也ディレクション、ボーカルはジョー山中。ギターも編曲も世界中にこのバンドしかないという代物で、当時日本のロックを世界に売り出すという触れ込みもあったのかもしれません。でも、今聴いても全然古さを感じさせない。いやそれどころか新鮮!。

改めてCD聴きながら、高校生当時、歌詞そのものにいたく興味を覚えたことを思い出しました。たとえば、

Every age has its day ; だれにも栄えある日がある
As was in Sodom & Gomorrah town ; ソドムとゴモラも・・・
Kamikaze, winds of God ; 神の風が
Kamikaze blew them down ;  吹き飛ばしてしまった

Kublai Khan met his fate ; クビライカンにとっては運命だった
Wealth and power no more ; 富も権力もなんでも
Kamikaze, winds of God ; 神の風が
Kamikaze blew him down ;  吹き飛ばしてしまった

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(歌はKAMIKAZE、訳は私訳)
「Kamikaze blew him down」の下りが、なぜかしら「♪かみかぜ ふいた〜〜」と聴こえてしまうのも一興。

懐疑的な時期に聴いたせいか、妙に歌詞が印象に残っていました。よく考えると、栄枯盛衰を伝える「平家物語」の出だしも似たようなもの。バブル崩壊とか昨今の経済危機のことを考えるといつも、似たようなことを考えてしまうのも同じ。そういうこともあって、記憶の奥にあった歌詞が気になって今回のゲットに繋がったのかもしれません。高校生の頃、こういう歌詞を基に考えを深めていれば人生への対処も少しは変わったのかもしれません(苦笑)。

ところで、ボーカルのジョー山中さんですけど、「人間の証明」のテーマ曲「ママ〜、ドウ ユー リメンバー・・・」でご存じの方も多いことでしょう。覚醒剤だかで逮捕された時、入手経路や関係者のことについて一切クチを割らなかったとかで、流石根性が座っているなと感心したのをウロ覚えています(間違っていたらご免。また覚醒剤容認の立場では一切なし、念のため)。一方で、同じような逮捕ですぐゲロった陽水さん、歌の軟弱さを象徴しているようで納得した記憶あり。