京都の2つの華

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昨晩、京都北白川にある中華料理店の秋華へ。今秋に開店したお店で、シェフ夫妻はどちらも京・静華の出身。先日友人がお昼を絶賛していたので、何度か予約をトライ。29日夜の予約をやっとゲットして、いそいそ出かけた次第です。

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こちら、年に数回訪れるレストランや宿がいくつか。もちろん新しいお店や宿にも関心はありますが、馴染みの処は安心して寛げるので貴重な存在です。

以前私たち夫婦が楽しんだ海外レストランのベスト3について触れた時、以下のように記しました。

ランブロワジー(パリ)、今回のピアッツァ・ドウモ(アルバ)、そして凱悦軒(香港)。3番目のホイユッヒンは周シェフが既に店を辞めたので行こうにも行けませんが、出身シェフの宮本さんが京都で開いている「京・静華」でその進化形を楽しめます。(追記:凱悦軒そのものは香港で現在も営業中)

その京・静華は私たち夫婦のお気に入りの1つ。ワインリストが凱悦軒のと似ていると云うと、マダムから「シェフは凱悦軒で修行しました」とうかがい驚いたのはいつのことだったか。それから何度も夫婦で、あるいは家族や友人達と一緒に楽しませてもらいました。京・静華は今春にお店を一旦閉じ、11月にリニューアルオープン。

11月の週末は予約が取れず、12月に友人夫妻と4人で訪れましたが、なかなか幸せな美味しいひとときでした。何と云ってもカウンター形式になったのでシェフとの距離感が縮まり、調理の仕方や盛り付けなどが一目瞭然。火加減がうまいなぁとか、あれ、あんな作り方をするのか~と驚くこと多々、これもまた面白くて美味しさがいやおう増し。

京・静華流のエビの胡麻煎餅載せ。食べやすいように2ヶにしたとのこと。@京・静華 

その時出てきたエビ料理に胡麻煎餅が載っているのを見て、ランブロワジーで同じようなのに遭遇したことを話すと、「そうです、あそこのオマージュです」。シェフはだいぶ前に訪問したとのこと。びっくりしました。(ランブロワジーの胡麻煎餅はこちら。10年前にその一皿が€100を超えていた記憶あり。いったい今はいくら?)

あそこの煎餅は半透明で薄かった、と余計なことを私がいうと、宮本シェフ曰く「同じものではなく、自分流にアレンジするのが面白い」とのこと。客の反応を直接確かめるのが楽しくて仕方がないという茶目っ気に拍手。カウンター形式にしたかったシェフの目論みはそんなところにあるのでしょう、きっと。

さて、京・静華を1つ目の華とするなら2つ目は秋華。今年9月に京都北白川に開店した秋華は、京・静華で宮本シェフの右腕だった鈴木智秋さんと奥様の雅鑫さん(上海出身)がご夫婦で営む中華料理店。中華といっても京・静華の流れをくむ料理なので、ヌーベル・シノワーズ(新しい中華)。ちなみに、奥様のお名前は関谷さんのご紹介から引っぱりました

ネットでチェックするとお昼のランチはお客さんでいっぱい。お料理が美味しく、値段がリーズナブルだから満席は肯けます。偵察?を兼ねて出かけた友人談でも美味しかったとのことでしたので、是非行きたいと思っていたところ、年末の29日晩に席がとれました。

頼んだのは年末の特別お任せメニュー。素材内容の違いを別にすれば、ほぼ京・静華でいただくようなお料理に感激。考えてみれば、京・静華で実質的に調理をしていた鈴木さんですから、当たり前といえば当たり前。こりゃ良い店できたね。

静華直伝の中華お造りは秋華でも提供。今回は真鯛。これを特製タレで和えるのですが、和える前段階を見せてくれたのは良い演出でした(クリックで食べる時の姿になります)。@秋華

今年も美味しいものをいろいろ食べました。美山荘の山菜料理やあらや滔々庵(加賀)、ふらり(白山)、乙女寿司(金沢)、日本料理 藤井や京・静華(どちらも京都)。そして旅行で訪れた三余庵(十勝)、フラッテロ・ディ・ミクニ(上川町)、食堂ヤーン(小松)等々も忘れがたい思い出です。

四川風牛鍋。意外に辛くなくてパクパク、紹興酒もゴクゴク。(@秋華)

食事を楽しめるのは第一に健康あってのこと。また連れ合いや家族、友人達のおかげと感謝しています。来年も戦争なんかしない平和な年であるように、そして厄介な災害ができるだけ少ないように願っています。