時代はRPAへ向かうのか?

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小学生の頃、大学はMITかCalTechへ行くと嘯いていました。鉄腕アトムや鉄人28号の世代の、子どもなりに調べたら、この分野の一番は米国のMITやカルテックだと知ったから。なんという恐れ知らず!高い英語能力や高額な留学費用なんて全く考えなかったのは子ども故とはいえ、さぞかし親を心胆寒からしめたことでしょう(ご免)。結局中高と年を重ねるにつれ、お金の問題や自身の能力の見極めなどで現実的になり、日本の大学に落ち着くことになりましたが、それも今は昔。

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RPAとはロボティック・プロセス・オートメーションの英語頭文字を並べたもの。要するに、ロボットによる工程自動化です。日本の自動車メーカーや産業機械メーカーなんかは既に導入してるじゃないかと思う人が多いでしょうが、あれはそういう場所を集中的に報じるからであって、泥臭い手作業部門は背後にたくさん。まだまだ喧伝するRPAには遠いのが実情でしょう。(蛇足:日本のは自動化シーン、他国のは手作業シーンを映すというのが大メディアの常套手段。理由は各人考えてみて下さい)

それはさておき、ここ数年このRPA分野が活気づいています。ベンチャー企業も増えてきましたし、実績を上げている会社もちらほら。コンピュータや通信技術の急激な発展と低コスト化がその一因ですが、人件費を抑制したい資本の論理や人手不足が背景にあるのでしょう。

さて、そのRPAは今後の主流になるのかどうか。世の中全体については少し懐疑的。たしかに工業生産分野ではトレンドですが、手先の細かい作業まで実現するはずっと先。また、車の自動運転も宣伝先行。インフラ絡みだからまだまだ時間がかかるでしょう。

この手の話は資金集めのため、あるいは先行的洗脳の思惑が強い。IoT(Internet of Things)という用語にも何か宣伝臭を感じます。だって、昔から似たようなお伽話を繰り返してきたから。

今現在、AIとか人工知能という言葉が飛び交っていますが、この手の話は今回が初めてではありません。7、80年代から時々持ち上げられてきました。

私が大学を出た80年代の初めには第五世代コンピューターというのが流行っていました。いわゆる人工知能を持つ計算機のこと。この辺を学びたかったので情報処理学会に入会し(当時は推薦者がいないと入会できなかった)、LISPやPROLOGでプログラムを組みながら認知心理学で人工知能を勉強。その流れがいつのまにか消えてしまったのは、誇大広告と現実とのギャップ、そして資金繰りの頓挫が隠せなくなったからでしょう。

もちろん、今は昔とは技術レベルが違いますし、コストもかなり下がっています。でも、モノになるのかどうかは技術の問題だけでなく、社会の成熟度つまりその技術を受け入れる側の合意があるかどうか、そちらが大きな問題になるのではないでしょうか。(だから権力側とその手先は洗脳作業を必死にやるわけ)

たとえば車の自動運転では、テスラの目だった画像認識トップのMobileye(イスラエル)はイーロン・マスクと仲違いし、現在はIntel傘下。GMやBMW、VolvoはIntelのMobileyeを使っています。一方、独自路線を図ったAppleの自動運転計画は休眠中。仮に技術ができても、高速道路みたいな背景を制限できる道路に当面は限られるでしょう。だって、実世界の道路はゴチャゴチャ、情報量多過ぎでは使い物にはならない。

・・・と思う一方で、この手の分野の将来性にはもの凄く関心があるので、RPA分野の企業の株をとりあえず集めています(笑)。社会的な受け入れを待っていたら株価が高くなって買えなくなるから。

昨日手に入れたmicro:bitをiPadに接続しながら、そんなことを考えていました(注記)。昔は電子ブロック、今はmicro:bitやRaspberry Pi等のワンボードコンピュータ。時代はかわる、をここでも実感します。生まれた時からコンピュータが当たり前な世代がいったいどういう未来を築くのか私には想像できませんが、これもまた興味津々。

CPUが2つ、コンパス、加速度センサー、光と温度センサーにBluetoothとUSB端子。

(注記)micro:bitはBBCが販売しているワンボードコンピュータ。英国の小中学生のSTEM教育用に開発されたもので、micro:bit自体はScratch言語風の操作言語を使いますが、パソコンがあれば稼働するScratch側に拡張機能として読み込み、IoTの勉強もできるという優れモノ。コンパス、加速度センサー、光と温度センサー等まで装備して、ボードだけなら2000円台という安さも素晴らしい。