FreeStyleリブレ 饅頭こわい
2018/06/07
.Lowcarboあるいは糖質制限 FreeStyleリブレ
落語ではありません。ホンマに饅頭こわいと思った話。先日体の調子がいいので調子に乗って小さな饅頭をパクリ。美味しいし、サイズも小さい。だから糖質量も少ないはずだとの皮算用で、さらにもう1つパクリ。ところが、リブレでモニターした血糖値に愕然。やっぱり饅頭はコワイ(笑)。
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昨日リブレの普及によって「食事以外でも血糖値が騰がることに気づく人が出てきた」ことをお伝えしました。他にも、私がいうところの時間効果がリブレで把握できます。
私が時間効果と称しているのは、同じ糖質量でも短時間で食べるのと時間をかけてゆっくり食べるのとでは血糖値の上がり方がかなり異なること。既に私のレストラン体験などで示してきましたが、この効果の威力は抜群で、膵臓機能がヘタっている者には福音です。(注記)
逆も然り。一気飲み一気食べのようにごくごく短時間に糖質を食してしまうとトンデモナイことが起こります。今回示すのはその一例。対象は小さな饅頭です。リブレによる実測データで説明していきましょう。
今年4月28日私たち夫婦は京都の旅館柊屋に宿泊。翌29日の朝食の内容は上記写真+湯豆腐。伝統的な和朝食なので糖質は少なめですが、ご飯があるため糖質は30グラムをゆうに超えています。
7時半にスタートした時点の血糖値は約100、ピークは1時間後の165。血糖値のピークはそれなりに騰がっていますが、糖質量の3倍にはなっていません。その後だんだん下がっていって元に戻るという様子が窺えます(下図)。
そこからが問題でした。今日は調子いいなぁと昼前に訪れた下鴨神社の境内で小さな饅頭を1つ。久しぶりのお饅頭がうまい。アンコと皮には糖質いっぱいですが、2cm程度の大きさから考えると高々15〜20グラム程度でしょうか。
今日は体の調子がいいからと2つ目をパクリ。その結果は驚きの180超え! なんてこったい! 小さいからと3つ目を食べてたら200超えでしたね〜。
糖質量としては先の朝食と同じか、あるいは少ないはずなのにこのピークの違いは何か。考えられるのは食べるのにかけた時間です。朝食は20分程度かけたのに対し、饅頭はペロリと一気食べ。ほとんど噛んでもいないのでほんの十数秒。この食べ方の差がピークの差に繋がったのではないかというのが私の解釈です。
一食一食の糖質に留意していても饅頭2コで一気に壊れる私の血糖コントロール。ホンマに饅頭コワイ。時間効果を侮るな、食事はできるだけゆっくり食べるのが一番だ、と再認識した次第です。
こういう変動も人それぞれ。各人が血糖値ピークをどうすれば抑えることができるのか。SMBG(自己血糖測定)でもある程度わかりますが測定は煩雑。リブレを使えばこういうモニタリングは簡単で一目瞭然。食事の時間効果をみるためには、FreeStyleリブレの利用価値は大です。
リブレを使っている人で私の話が信じられない人は騙されたと思って、時間をかけた食事とそうでない場合とを比較してみて下さい。血糖値の上昇は糖質の絶対量だけでは決まらないことがわかるはず。
(注記)小難しくなりますが、食べる糖質量と血液中の血糖値を時間軸において評価する微分方程式を想定して下さい。食べる時間が短い場合と長い場合とでは、単位時間当りの摂食量の相違によって消化後に血糖値になる量が異なってきます。当然、その結果としての食後血糖値のピークも変わります。つまり、長い時間をかけると単位時間当りの糖質量が小さくなるため、血糖値の上昇分はその分だけ抑えられるわけ。これを私は糖質摂取の「時間効果」と名付けています(勝手な名称です、念のため)。