FreeStyleリブレでわかった私の均衡血糖値

.Lowcarboあるいは糖質制限 FreeStyleリブレ SMBG

私のリブレは早13本。昨年3月以来、月1で使ってきたのでホンマはもっと数が多いはずのところ、3つほど奇妙な値を出したので返品交換。そのため13本止まり。これまでにわかったことは既に整理していますが、その後さらにわかったことがいくつかあり、それをレポートします。

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アボットのFreeStyle Libre(以下、リブレ)、出荷が安定してきたのか、あるいはテレビや雑誌での紹介が増えてきたこともあるのか、ネットでもいろいろな使用レポートを見るようになりました。その中でも興味深いのは、食事以外でも血糖値が騰がることに気づく人が出てきたことです。

既に何度も指摘してきたように、血糖値は食事による変動だけでなく日内変動します。理由はインスリンとその他ホルモンなどのバランスが原因。起床して活動開始したら血糖値アップでエネルギー供給、でもそのコントールがうまくいかない膵臓機能が弱った者では日内変動が顕著に現れるのでしょう。

この現象、極端に騰がるケースはドーン現象(暁現象)と称して話題になることはありますが、10,20程度のアップダウンなら普通です。でも、食べなければ血糖値は一定の値だと思っている人にはびっくりではないでしょうか。

かくいう私も以前はSMBG(自己血糖試験)の際、起き抜けの血糖値が90前後なのに、朝食をとらなくてもお昼にかけて100〜110まで上がってくるのでびっくり。その後夕方頃にはまた100を切る位に下がってきます。この変動を知った時、体の調子がおかしくなったのではないかと訝しく思いました。

実際には、この日内変動にプラスして食事による血糖値上昇が上乗せされてくるのですから、数値だけ追跡していてもよくわからない。スポット的な血糖値だけを取り上げて空腹時がいくらならオッケイとか、食後のピークは糖質の3倍騰がる等と議論するのは少し的ハズレで、診断基準の数値についても大まかな数値だと捉えておくべきところでしょう(だって測る時間帯で変わるから)。

上記2図は糖尿病治療ガイド2016-2017(抜粋)より

じゃ、随時に血糖値を測っても実態は掴めないのか。気になって何度も何度も自己測定しながら悩みましたが、何度かリブレを装着して自分の日内変動が確認できると、血糖値が日中ひょろひょろ騰がってきても気にならなくなりました。なぜか。どこまで騰がるかわかるようになったからです。

私の場合、2型未満なモドキですから血糖値が騰がるといっても青天井ではありません。いずれどこかで落ち着きます(均衡)。食事なしでモニターしてみると、高々100〜120程度。但し、暑い時や寒い時には食事なしでもそれ以上に騰がってしまいます。

仮に血糖値120とすると、HbA1c(NGSP、以下A1c)に換算すると、約5.8(注)。

(注)HbA1cは直接測るのが普通ですが、血糖値との相関から HbA1c = (血糖値 + 46.7) / 28.7 という簡便式を使うことができます(米国糖尿病学会)。この式を逆算して平均血糖値を求めることができますが、もっと簡単にA1cから2を引いたものを30倍するという計算もあります。

一方、定期検診で測っている私の実測A1cはここ数年5.6〜6.0なので平均血糖値は先の換算値とほぼ同じ。つまり、ひょうひょろ騰がっても落ち着く値は血糖値の2,3ヶ月平均を反映すると云われるA1cでチェックすればだいたいわかるのです。

そう考えると、わざわざ起床時すぐに穿刺したり、空腹時を選んで測ったり、あるいは何度も何度も均衡値を探そうとする必要はなくなります。一気に安心しました(笑)。

ただ、リブレによると、寒い冬季や暑い夏季になると私の血糖値はさらに跳ね上がることも確認できました。おそらく寒冷ストレスや発熱ストレスで均衡値が上方に移動するからでしょう。

とくに寝苦しくなる夏は睡眠が十分に取れないことがあるので、起床時から血糖値が高く、日中にはさらに騰がりますから糖尿病やモドキにとってはちょっとマズイ。そんな風に考え、エアコンなしの暮らしを標榜してきた拙宅でも今年やっとエアコンを設置することに決めました。この話はいずれまた。

血糖値の上昇は決して食べ物だけが原因ではない、ストレスでアップダウンする、でもそれがわかってもストレスっていろいろあるし、・・・・・厄介ですね〜。

(追記)均衡血糖値という用語は私の造語です、念のため。