FreeStyleリブレ 深酒にご用心

.Lowcarboあるいは糖質制限 FreeStyleリブレ SMBG

FreeStyleリブレの6つ目がセンサーエラーで使えなくなったので返品交換。替わりの7つ目は上手くいっているなぁと思いきや、一週間を過ぎた11月4日になって低血糖値のオンパレード。穿刺して得られるリアル血液ではそうなっていないのでリブレのデータが低すぎです。困った。なぜうまくデータが採れないのか。(お詫び)最後のグラフにミスがありました。11日朝訂正しました。

・・・

11月5日の明け方、FreeStyleリブレは60以下の低血糖値を知らせてきました。あんれ〜〜と思って、指先穿刺でリアルな血液(以下、指先血液)を採って測ってみると100前後、いつもと同じような数値でリブレみたいに低くありません。いったいどうしたんだろう。

その後低血糖は一日中続きました。指先血液を何度測ってもリブレよりも3割以上高く、FreeStyleリブレだけが異様に低い数値を出してくるのです。やはり何か変。下の図からわかるように、ニセの低血糖は翌6日(月)の朝まで出現しました。丸一日まともなデータを出さないFreeStyleリブレにがっかりです。

図中の赤字は血糖値が70以下。でも指先血液はだいたい90〜100。

いったい何が原因なのか。FreeStyleリブレのリーダー側の伝送問題なのか。それともセンサー側の何らかのトラブルが発生したのか。11月5日に起きたわけですから、その前の4日晩には何があったのか。そう考えてみると思い当たることが1つ、アルコールの影響です。

私たち夫婦は4日(土)は奈良の正倉院展へ出かけました。貴重で興味深い宝物を鑑賞した後、その晩は近くのリストランテ オルケストラータでディナー。このレストランはひらまつ系イタリアンで、ちょうどその日はフランスからワイン生産者を招いて特別ディナーが開催されていました。

倭鴨 サルミソース @ リストランテ・オルケストラータ(奈良)

現在の私のアルコール許容量はワイン半瓶程度。時間をかければもう少し飲めそうですが、そうすると頭が痛くなったり二日酔い気味で翌日まで持ち越します。そんな私が当日は美味しいお料理とワインのマリアージュに感激し、うっかり多めに飲んでしまいました。おそらくワイン一瓶は超えているでしょう(苦笑)。

その結果、体内に残ったアルコール分解が翌朝から本格的に始り、完全分解には丸一日くらいの時間がかかったのかもしれません。どうやらおかしな低血糖データはそれに関係していそうです。でも、指先血液は問題ないのになぜリブレのデータだけが低いのか。

あれこれ考えても私の頭ではよ〜わからんな困ったなとボヤいていると、連れ合い(医者)から深酒によって間質液の性状が変わったんじゃない?とのアドヴァイス。というのも、アルコールは体内でアセトアルデヒドへ分解され、最後は酢酸に酸化される過程で水素イオンを細胞外に出すため間質液は酸性側になるらしい。少量のアルコールなら一過性ですぐにオシマイになる話が深酒ではその影響が比較的長い時間残ってしまうのではないかという推測です。

調べてみると、アルコールの酸化分解による影響はいろいろで、ホルモンバランスをいじってしまうし、一番厄介なのは間質液(細胞外液)のpHが酸性側に傾くらしい(極端な話でいえば、急性アルコール中毒は体液の酸性化でアシドーシスを引き起こします)。

FreeStyleリブレの仕組みは間質液中の血糖値から本来の血糖値を推定するものです。どういう計算を行っているのかわかりませんが、もし基礎的条件となるpHが想定範囲からズレてしまったらデータはどうなるのか。おそらく、分析上のpH特性が想定外になったことで異様な低血糖値を出してしまったのではないでしょうか。これが深酒後1日以上続いたニセの低血糖値だったのではないか。これが私の読みです。

深酒1日後に起きたリブレ値と指先血液(Accu-Chekで測定)の大幅な乖離は2日目くらいから次第に少なくなりました。

もしそうならアルコール分解が完全に終わって間質液の性状が通常状態になればリブレの血糖値は正常化するはず。そう考え、そのまま放置していたら2日目くらいから指先血液との相違は約5%くらいになり、元の状態に戻ったような感じです(ただ、低い時は差が大きいのがちょっと気になります)。

上記の話が一般的な話なのかどうか、私にはわかりません。でも、もし深酒をした後にFreeStyleリブレが低血糖を知らせてきたら、間質液の性状変化に対応できない測定側の問題かもしれません。その場合は指先血液を測って真偽を確認する必要があります。というか、深酒をしておいてきちんと血糖値を示せというのがアカンタレなんでしょうね、きっと(自爆)。