サイリウムでジーマーミー豆腐

.Lowcarboあるいは糖質制限

正月に実家で義妹が手づくりのジーマーミー豆腐(ピーナッツ豆腐)を出してきました。こりゃ無理だ、糖質制限な身としては遠慮したいと申し出ると、オオバコの粉を使っているので心配なしとのこと。食べてみると美味い!。こりゃいいな、ということで拙宅でもトライすることにしました。今年最初に覚える糖質制限メニューになるのかどうか。

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ジーマーミー豆腐、使う食材はもちろん、まず何よりもピーナッツ。砂糖が入っているものはアウトなので無糖のものを使います。ところがこれがなかなか見つからない。ショートニング等が入っているものは論外です(トランス脂肪酸が含まれるから)。あれこれ探していると、千葉県産のピーナッツだけを原料にした青山但馬屋さんのを発見。それを使うことにしました。

義妹に教えてもらったクックパッドのメニューを見ると、ピーナッツ以外にはサイリウムと豆乳、ぬるま湯、そしておから粉の4つが材料です(cacaoまいまいさんのレシピはこちら)。サイリウムというのはオオバコ(プランタゴ・オバタ)の種子を粉にしたもの。水を含むと膨張し、かき回すと粘り気が出てきます。大部分が水溶性の食物繊維で糖質はありません。(注記)一般のジーマーミー豆腐はイモデンプンを使うため糖質いっぱいです、念のため。

手順はピーナツペーストを溶かし、他の材料をいっしょにして弱火でかき混ぜ、もっちり感が出てきたら容器にとって後は冷やすだけ。これで完成です。これなら簡単だなとトライしてみると私にもすぐできました〔ラッキー)。

難点はサイリウムのダマ。溶かす液温が高めだと一気にダマになり、最後まで残ってきます。これは厄介。2回目の試作ではそのダマを裏ごしして解消した位です。こんな面倒なのはちょっとイヤだなと思ってサイリウムのパッケージをチェックすると、暖かい飲み物でダマになるとのこと。じゃ冷たいのではどうかと試すとダマは少なくなりました。

肝心の味はといえば、ばっちりです。沖縄で食べる、あのジーマーミー豆腐の味わいが甦ります。おまけに添加物なしですから何をか言わん。細かいことを言えば、おから粉を入れているので少々おからな味がします(当たり前か)。抜いてみたらと連れ合いがいうので、おから粉なしでトライしたらでき上がりは大丈夫でした。ということで、拙宅は先のレシピからおから粉抜きでいくことにした次第。

もう1つ肝心な糖質量について。豆乳は250ml当たり約5g、ピーナッツペーストは75gで11g程度、そして他の材料は糖質ゼロですから、出来上がりの豆腐は糖質16g。出来上がりが8人分から10人分とすると1個当たり2g前後。2つ食べても4g。この味わいでこの糖質量なら大満足です。嬉しいことに、この豆腐、お腹の中で水を含むせいか腹持ちがいい。消化器系への食物繊維の効用をも期待できますから素晴らしい。

さらにおまけ。
ジーマーミー豆腐ができるんなら胡麻豆腐だっていけるじゃないか。そう考え、ピーナッツペーストを胡麻ペーストに置き換えてやってみると、こちらもうまくできました。やったね!

念のために繰り返しておくと、サイリウムを溶かす時、温水ではダマになりやすいので冷水の方が良さそうです。また粘りを均質化して食感を増すには材料をよくこねくり回す必要があります。その2点を肝に命じておけば及第点な出来上がり。料亭クラスのモノをご所望なら火にかける前に裏ごしすれば完璧でしょう(その分手間です、ご覚悟あれ)。

とにもかくにもサイリウムを使えば、糖質が少なく水溶性食物繊維が豊富なジーマーミー豆腐や胡麻豆腐が出来上がります。手間もほとんどかかりません。ローカーボ食な者には二重丸な一品です。まだまだいろんな糖質オフがありそうですね。