ディスレクシア

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ディスレクシア。識字障害などと呼ばれる学習障害のことで、一般的な理解能力には問題がないのに本を読んだり字を書いたりするのに著しい困難を抱えるとのこと。
このディスレクシア、ハリウッドの映画俳優にも多く、たとえば、トム・クルーズがそうですし、キアヌ・リーブス、ジェニファー・アニストン、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ等々有名どころがいっぱい。監督ではスピルバーグもそうらしい。

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今日8月7日はトム・クルーズの「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」の国内封切り日。テンポの早い展開、激しいアクション、そしてスタントマンなしの面白さ。近いうちに私も映画館へ足を運ぶつもりです。

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そのトム・クルーズさん、ディスレクシア(識字障害)なのだそう。識字障害の人の脳は、言語を読み取り処理する灰白質が少ないという特長があり、読み書きがうまくいかないのです。

逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密でも、ディスレクシアだからといって悲観することはありません。科学者ではアインシュタインやエジソン、芸術家ならダヴィンチ等もディスレクシアだったと云われているし、大成功を収めた企業家にもディスレクシアな人が多いらしい。バージン・アトランティックのリチャード・ブランソン、オンライン証券のチャールズ・シュワブ、シスコのジョン・チェンバース、それにゴールドマンサックス社長のゲーリー・コーン等々。名前を聞けば、あの人かと知っているような人たちが識字障害なのです。

この成功例の多さはいったい何なのか。ずば抜けた才能の持ち主はハンディをものともしないという解釈が1つ。もう一方で、障害があったが故に他の才能を伸ばすことで成功したという解釈も可能だ、と説明したのはマルコム・グラッドウェルさん。

詳しくはマルコム・グラッドウェルさんが書いた「DAVID and GOLIATH」(邦題は「逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密」)に載っていますから、興味のある方は是非どうぞ。

日本ではあまり知られていない障害ですが、おそらく少なからぬ数の人たちがディスレクシアではないかと私は推察します。つまり気付かないだけ。長文に集中できない、あるいは大部な本を読み通せないという人はやる気や根気というモチベージョンな問題ではないかもしれず、事実に気付けばトム・クルーズさんみたいに新たな道が開けるかもしれません(!?)。

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