フクシマで放射線量が1000倍!

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15429a4月初旬、南相馬市で通常より1000倍も高い放射線量が観測されました。新聞などは測定器の故障などと国や福島県の言い分をそのままタレ流すだけ。メルトダウンした東電1F原子炉の異変も出ているみたいですが、本当はいったい何が起きたのでしょうか。

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いくつかの報道によると、4月3日頃から南相馬市の放射線モニタリングポスト(MP)において、通常ではあり得ないような高い放射線量を計測しました。とくに常磐自動車道の鹿島SAでは55マイクロシーベルト/時などという通常の1000倍程度が出てきたようです。

でも、この対応がきわめて奇妙でした。福島県はすぐさま測定機器の異常だと発表し、MPでの線量測定を停止。新聞などもその言い分をそのままタレ流しただけ、単なる測定機器の故障だとの大本営発表を行いました(だから問題なしという効果を期待した?)。

本当に機器の異常だったのでしょうか。もしそうなら、福島県の放射線計測が全く用をなしていないことになりますから関係者の責任問題です。でも、そんな声は出ていない。だとするとモニタリングポストはアリバイ工作のために設置しているだけだ、と云ってよいでしょう(注)。

shuPlay428南相馬市議の大山弘一さんの話によると、異常に高い放射線量は4月5日くらいから南相馬や葛尾村、あるいは飯舘村などでも測定されており、山形、秋田、青森などでも同じ原因のような変動が出ているとのこと。そんな事実関係が測定データとともに説明されていました。やはり、当局にとって何か都合の悪いことが起きているというべきところでしょう。

私の推測ですが、東電福島原発(1F)で何らかの事態が起き、異常放射線量が計測された、この事実を覆い隠すにはとりあえず機器のトラブルということにしておこう、等と誰かが考えたのではないのか。

そんなことを思っていると、最近東電1F原子炉の温度が急上昇しているとの話が週プレNEWSに出ていました。曰く、「4月3日から福島第一原発2号機の格納容器の温度が約20℃から70℃へ急上昇し、2日後には88℃に達した」とのことですが、原因は融けた核燃料が地下へ漏れ出しているせいではないかとのこと。このニュースには出典がないので内部情報なのかガセなのかは私には判断できません。ただ、東電のサイトを覗いてみると、この2月から原子炉内の温度上昇について報告しているようですから、何か厄介なことが起きているのかもしれないという程度の想像はできそうです。

hikohkiCそれにしても、こんな話が出てくるのが若者向けの週刊誌だったり、女性雑誌だったりするのは先鋭ライターらが主要紙や大手雑誌から閉め出されている証拠のようなもので、3.11直後の状況と同じ。そんな状況ですから、週プレNEWSの報道を頭ごなしに間違いだマヤカシだ煽りだ、というのは早計でしょう。

この話が本当であれば事態はかなり深刻で、4月5日からの高放射線量は東電1F原子炉と何らかの関係がありそうな感じもしてきました。何事もなければいいのですが、少なくともまだ3.11原発事故は終わっていないことだけはたしか。厄介ですね。

(注)測定で都合の悪い値が出ると、異常値だとしてデータから省いたり消去するのは役所の18番。真の計測値なのか機器の故障なのか伝送経路のトラブルなのか、原因をきちんと究明することが大切なのですが、即「機器の故障」と云うのはあまりにも怪しい。そう考えるのが、情報リテラシー。