東電が電気料金の算定に今冬以降3年分のボーナスとして732億円を計上しているらしい。本来なら原発事故の責任賠償で会社を精算しても足りない位なのに、血税投入させてボーナス払いなんて、この会社の厚顔無恥さは異様です。（追記あり）。

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5月29日の毎日新聞によると

家庭向け電気料金の平均１０％超の値上げを枝野幸男経済産業相に申請している東京電力が、社員の今冬の賞与１４７億円分を料金値上げの原価となる人件費に計上していることが２８日分かった。

とのこと。その件で審査する委員会について、5月30日のスポーツ報知によると、

「家庭向け電気料金の平均１０％超の値上げを申請している東京電力は２９日、経済産業省で行われた第３回「電気料金審査専門委員会」（委員長・安念潤司中 央法科大大学院教授）で、今冬以降の３年間の賞与に相当する費用として計約７３２億円を人件費に計上したことを説明した」

とのこと。

さすがに委員会会合では「「国民から理解を得られない」などの批判が相次いだ」とのことですが、当たり前。

中小企業は料金値上げをどう吸収したらいいのか、大企業が海外に出て産業が空洞化するとか、料金値上げで国が疲弊するとか等々、いろいろな声が上がっているのに、原因を作った東電が自分のとこだけボーナスを支給なんて、どこをどう捻ったらそんな考えが出てくるんでしょう。

いやそれとも、東電の良識人？！が、わざとオバカなことをやって、電気料金の値上げはやっぱりまずいという話に持ち込みたいと考えたのでしょうか。てなわけはないよなぁ。やっぱり原発事故は自分らには責任なしと考えている証拠なんでしょうね、きっと。

いずれにしろ、東電にはこれから（厚顔無恥の）東電と冠詞をつけなければなりません。やっぱりこの会社は破綻精算させるべきだ（怒）。

〔追記）
東電組合委員長は「裏切った民主党議員には、報いをこうむってもらう」と発言したそうな（朝日新聞）。「脱原発」をかかげる民主党議員に対する応答らしい。まるでヤクザの言い草です。おまけに東電には何の不法行為もないというのですが、過失無過失の議論は置いても他者の生活やフクシマの大地ををだいなしにした責任感が全くありません。東電幹部も労働組合もどっちもどっちですな。東電労働組合に支援された議員の態度や如何？