花梨の香り

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karin1.jpg花梨。濃厚な甘酸っぱいカリンの香りをご存じでしょうか。拙宅にも1本あり、春には香しい綺麗な花を咲かせ、秋になると真っ黄色の実を結びます。その果実の香りはかなり強く、毎年トイレに置いて芳香剤の替わりをつとめてもらっています。

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拙宅ではトイレには自動換気扇をつけているため、別段ニオイつけをする必然性はありません。でも、季節の香りという意味もあり、秋のこの時期になると花梨の実を置くことにしています。芳しいニオイでリラックスできますし、何しろ季節感を演出する良い小道具となるからです。

karin3.jpgなぜ、花梨の木を植えたかというと、この花梨の実に惹かれたから・・・でした。家を建てた後友人が山で拾ったといって持ってきてくれた花梨の実。これが初めて目にした機会で、まずは花梨酒づくりに使いました。風邪を引いた時ののど飴に花梨を使うというのがありますが、花梨酒も風邪に効くそうな。ホンマかどうか、風邪の時に使ったことは2,3度しかないので、有効性はいまだはっきりしません(苦笑)。

ともかく、その時の綺麗な花梨の実の色合いが気に入り、そして何か御利益があるかもしれないと考え、翌春植木屋さんで見つけた苗を庭の端っこに植えておいたら、どんどん大きくなり今では3メートル近くの高さになりました。年によって実のなりは違いますが、今年はよくなった方でしょうか。

花梨の実の黄色が濃くなっていくにつれ、表面はワックスをかけたようにコテコテとテカってきます。触ると油がべっとりつくような感じで滲出油?とその香りが染みついてしまいます。ちょっとびっくりします。これをトイレに置くと約1ヶ月はゆうに香りを楽しむことができますので、非常にお得な芳香剤となるのです。

大げさにいえば、こういった香りを楽しむことができるのが日々の幸せかもしれません。とにもかくにも、自然の変化と木々の実なりに今日もまた感謝します。

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上は99年に花梨をつけ込んだカリン酒