ワインを飲んでモルドバ支援

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先週、ひょんな機会に初めてモルドバワインを飲みました。モルドバといえば、ウクライナの南隣で、現在避難民が流入している国の1つ。そのモルドバ、主要産業が農業で、それも外貨獲得の柱がワインとか。数年前からスロベニアやジョージア(旧名:グルジア)など東欧ワインが話題になっていますが、モルドバワインの1000円台のお値段はコストパフォーマンスがとっても素晴らしい。

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先週、所用があって某ホテルのランチへ。その時のワインリストに今まで飲んだことのない国のものを発見。ここ数年、東欧ワインは値段が安いのに美味しい事から静かなブームになっていますが、モルドバ産に出会ったのは初めて。

モルドバはウクライナの南隣にある国で、広さは九州と同じ位。人口は約400万人。そこに、今回のロシア侵略によってウクライナから42万人の避難民が押し寄せ、32万人がルーマニア等へ出国したとのこと。つまり、ウクライナからの避難先・避難経由先の1つがモルドバ。

そのモルドバワインの味わいとはどんなものなのか。そのホテルのレストランには泡、白、赤とモルドバワインがリストアップされ、値付けはどれもグラス880円、ボトル4400円。普通のワインリストとは別に用意されたリストだったのでテーブルワインとして飲んで欲しいということでしょうか。今こそ感に絆され注文することにしました。

後で調べると実売約1200円だったのでホテルは3倍づけで少し高め。でも、お昼に泡やワインを飲む客がいなかったためか、グラスいっぱいに注いでくれたので1.5杯分と考えれば割安か(笑)。

肝心の味わいはどうか。泡(スパークリング)はカヴァやスプマンテみたいなものと思えばまぁまぁ。白はまだ試していませんが、赤はコクありでマル。お料理を邪魔せず、お肉やソースの味を引き立ててくれました。ホテルの値付けはさておき、実売価格を考えると充分にグッド。帰宅してネット経由でとりあえず泡、白、赤の3本を購入し、ハウスワインとしてチェック中。

このモルドバワインを輸入しているのはアグリ社。ネットを覗くと、「アグリは、モルドバのワインを継続的に輸入することで、ウクライナ難民の救援活動を続けるモルドバの人々を支援いたします。」とのこと。既に支援作業が進められ、モルドバ在日大使からの感謝状が届いていました。まさにアップトゥーデート。

ワインを飲んで僅かながらでも戦争難民の一助になるならこの上なし。ということで、ハウスワインとしてモルドバワインはどうでしょうか。