3、4、5 と 4、5、6、7、8

Mac/Web/WP/Mobile

ネットの回線速度が遅いのが気になったのであれこれチェックしてみると、拙宅の通信設備が時代遅れになっていることに気づきました。無線のWi-Fiはいつのまにか大幅に速度改善されているのに自宅機器やケーブルは古い規格のまま。これじゃ、いくら光回線を導入しても遅くて当たり前。一方、外出時の電話回線は5Gが浸透しつつあるのに、こちらのiPhoneやiPadは未だに4G対応(Wi-Fiも5止まり)。ということで、今秋は機器のリプレース。この稿、自分の備忘録を兼ねています。(速度表記にミスありでMを書き加えました。ご指摘感謝>K様)

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昔ITと云っていたのがICTに言い換えられているのを知ったのはつい2年前のこと。通信Communicationがコンピュータと同列に扱われるようになったのはデジタル社会がごくごく一般的になった証拠でしょう。この通信Communicationの進歩が凄まじく速いのでちょっと目を離すと別世界です(苦笑)。

自分の経験でいえば、1998年に家を設計した時には無線通信は一般ではなく、またネットワーク規格も開発途上でした。当時の最新規格を反映していたはずの拙宅の特記仕様書の関連部分は以下の通りです。

4)電話工事については、ISDN(INS64)を1回線引き込み(既契約回線の移設)、屋内に22mmのCD管を2系列、必要経路に敷設。CD管の1系列は電話ケーブルとネットワーク用ケーブル(カテゴリー5)を引き回し、1本は将来用としてダミー線を引いておく。電話コンセント個所については、事前に協議して決定する。なお、回線設備のDSU、TA、電話機は施主持ち込みとする。

当時の安定した電話回線はISDNで、家内ネットワーク(LAN)に使う配線はカテゴリー4で最新規格といえばカテゴリー5。無線Wi-Fiなんてまだ登場もしていない、今から23年前の話です。まるで浦島太郎な環境変化に今更ながら驚きます。

その後デジタル通信技術の発展に伴い、電話回線は無線の2G、3G、4G(LTE)と進み、現在は5G。(ちなみにアナログ回線が1G)。最初のiPhoneが3G回線だったのを覚えている人も今では少ないのではないでしょうか。

出典はアイ・オー・データの「無線LAN規格の違い」

一方のネットワーク回線の規格も大きく進歩し、無線のWi-Fi規格もいつのまにか4から6。それに応じて、受信設備、ルーター、ハブ、そしてケーブルに至るまで大きく進化しています。先に記した有線規格のカテゴリーも前世紀終わりの5から現在では10Gbpsタイプの8まで登場。まぁ一般家庭では(光回線でもしばらく)1Gbps程度の回線速度なのでカテゴリー6Aで十分でしょう。

こちら自宅設備については、ネットが通じればオッケイで対応していましたが、自分のiPad(2017)やiPhone8が最近の電話回線速度の大幅アップについていけてないのに気づきました。三年後はどうなるか予測できませんが、少なくとも5G環境には追いつこうと機器交換を決断。

導入したのはTP-LinkのDECO 20を2台。

またLANについては、一昨年前にWi-Fi5のルーターを導入し、昨年は中継器まで入れて家内通信環境を整備していたのですが、どうしても速度や安定性に難あり。今回は評判の良いメッシュルーターに変更(当然Wi-Fi 6)。でも、これだけでは終わりません。

ケーブルをチェックしたら5規格以前のものばかり。これらをすべて6A以上に取替(壁内配線は面倒なのでまだ)。ハブもギガビット対応品に変更したら、回線速度はダウンアップとも約500Mbps前後を確保できました。これなら文句なし。

それにしてもメッシュルーターDECOの威力には驚きました。単体ルーターを中継器に繋いでいくより速度が速いし安定性も問題なし。マニュアルは同梱されず、スマホで数回オッケイするだけという簡便さ!過去使ったルーターの中で一番速度も性能も上なのに、一番楽に設定できたのでびっくり。日本メーカーの旧世代的な製品に比べ、海外メーカーの先進性に新たな時代を感じさせました。

設置は簡単、スマホのインストラクションの通りにやればオッケイ。Appleと同じくマニュアルいらずですがセキュリティにはご用心。