陶片木のお皿
2026/03/30
松本に陶片木あり。食器や雑貨のお店ですが、1980代のオープン以来40年来のおつき合い。行く度に何か買い求めるので拙宅には陶片木で購入した食器や調理器具がたくさん、どれも現役です。その陶片木に先日寄ったら、後ろの倉庫から奥様があるモノを見せて下さいました。昨年のOMF(小沢征爾松本フェスティバル)の記念品で作成したお皿と御猪口です。
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このお皿と御猪口を見るのは初めてでした。というのも、昨年のOMFには行けなかったから。昨年2025年は急遽ルツェルンへ出かけることになったので松本はパス。そのことを話していたので奥様が見せて下さったのでしょう。

昨年は小沢征爾さん生誕90周年ということでOMF側はノベルティ商品を用意したらしい。それがこの小皿と御猪口で、依頼を受けて作成したのが陶片木の小林さん。
問わず語りで伺うと、作品に書かれたフレーズには拘りがあったとのこと。ドイツ語で復活と書いているのは読めますが、念のためにClaude君に尋ねたら、
白いお皿に青いインクで書かれた文字を読み取ると:
“Aufersteh’n, ja aufersteh’n wirst du” “Celebrating Oma Grava at 90!” “Si, Yes” “2005”
意味:
* 「Aufersteh’n, ja aufersteh’n wirst du」 はドイツ語で、「よみがえれ、そうよみがえるだろう」という意味です。マーラーの交響曲第2番「復活」の歌詞の一節です。
* 「Celebrating Oma Grava at 90!」 は英語で「グラヴァおばあちゃんの90歳をお祝い!」
* 「Si, Yes」 はスペイン語と英語で「はい」
* 「2025」 は年号
まとめると: 2025年に「グラヴァおばあちゃん」の90歳の誕生日を記念して作られた特別な記念皿のようです。マーラーの「復活」の歌詞が刻まれているのは、おばあちゃんへの深い思いが込められているのかもしれません。
そりゃ違うやろ。Oma Gravaじゃなくて、Seiji Ozawaじゃないですかと問うと
おっしゃる通りです!よく見ると:
“Celebrating Seiji Ozawa at 90!”
ですね!
小澤征爾(Seiji Ozawa)の90歳をお祝いした記念皿です。* 小澤征爾はマーラーの交響曲第2番「復活」を何度も指揮した
* 「Aufersteh’n, ja aufersteh’n wirst du」(よみがえれ、そうよみがえるだろう)はその「復活」の歌詞
ですから、この皿のテキストはとても意味深いですね。小澤征爾へのオマージュとして「復活」の歌詞が選ばれたのでしょう。素晴らしい記念品ですね!
とのこと。読み間違いミスを横に置いて「おっしゃる通り」とは笑ってしまいますが、「マーラーの交響曲第2番「復活」の歌詞の一節」と指摘するところは流石LLM。
ちなみに、陶片木のレジの後ろにはたくさんのサインがあります。著名な音楽家のものもあるらしい。翌日に名古屋でのシフさんのピアノリサイタル(3月24日)へ行きますよと云うと、シフさんのサインもどこかにあったなぁとのこと。
その陶片木の小林さんは私の音楽鑑賞の先達でもあります。というのも、店を訪れる度に何度も「斉藤記念オーケストラに行かれましたか、いいですよ、小沢征爾さん凄いから是非一度聴いてみて下さい」とおっしゃるのです。
ところが、当時OMFが開催される8月中旬から下旬にかけてはなかなか休みが取れなかった上に、当時は小沢さんの全盛期で簡単にはチケットが取れないような状況でした。どこかの旅館では特別に手配してチケット込みで宿泊客を集めていたという話も聞いたことがあります。
数年前から時間の余裕ができて内外の音楽会へ出かけるようになり、松本のOMFにも2022年以降出かけるようになりました。その陶片木の小林さんと今では普通に音楽の話を交わすようになったのは何か不思議な感じで、昔は今を思わざりけり。自らの好奇心や興味に率直でいると先でイイことありますね。