篆書体の刻字の掛物

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お気に入りの宿に篆書体の刻字の掛物。宿の人日く「何て書いているのか、誰も読めないんです」とのこと。たしかに漢字が読みにくい。こういう時こそ言語化が得意なLLM型AIの真骨頂が発揮できるかもしれません。ということでClaude君に尋ねたら・・・・・
(当初、篆刻と書いていましたが、書道家のH氏から、正しくは篆書体で刻した「刻字」というご指摘を戴き、書き換えました。ありがとうございました。)
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4年前から何度もお世話になっている松本美ヶ原温泉の金宇館、2024年秋に別館の4部屋をまとめて「離れ」として改修されました。8人まで宿泊できる1棟貸しタイプなので夫婦2人で泊まるのは申し訳ないなと遠慮していたところ、宿泊予定日の前日にポカッと空いたのを発見。

宿に電話したら急なキャンセルがあったとのこと。既に予約していたお部屋から離れに変更してもらえるかどうか尋ねたら快諾していただきました。ラッキー。

泊ってみると今まで経験した中で最高レベル。いつもながらの美味しいお食事に気持ちのよい接客が合わさり、今まで泊ったお宿やお部屋の中でトップオブトップでしょうか。お値段を考慮しても他所が吹っ飛んでしまいそう。美山荘を超えたかも等と2人で話し合ったところです。とにかく素晴らしい!

その離れ1階の床の間に篆書体の刻字の掛物が1幅。何と書いているのか読めません。宿の人もわからないとのこと。こういう時は言語化モデルのAIの出番だと考え、写真を撮ってClaude君に質問しました。

すると、篆書体で刻まれているので正確に読み解くには「拡大した写真があると助かります」とか、「下部の小さな文字部分の接写が欲しい」等と返してきました。

それじゃあと次は3分割で写真を撮り直して再度質問してみると、「3枚の写真で全体が見えた」とのことで曰く、

寿与山斎福随春至
; 長寿は山のごとく、福は春に随いてやってくる

要するに「天寿萬幅迎春至」、つまり、天からの長寿と万の福が春とともにやってくる

という意味なのだそうです。この季節にぴったりの良い文言ですね。早速の宿のオーナーとスタッフに伝えると、「お客様に時々聞かれても答えられなったので、文字と意味が分かって嬉しい」とのことでした。Claude君、ナイスジョブ!

ところで大規模言語化モデルLLMとは煎じ詰めると言語化できるものをまとめたものなので、今回の例のような問題を解くのには適役です。でも、LLM型のAIでは点数化したり言語化できるものしか扱えないので、アートや音楽の印象を尋ねても意味はなし。LLMには超得意分野があるものの、まだまだ限界ありだと理解しておく方がいいのかもしれません(念のため)。