鉛レス銅合金給水装置

Water

水道水と鉛問題第2弾です。
 水道配管からの鉛溶出については鉛管だけでなく、鉛入り各種継ぎ手、水栓、それに塩ビ管とあれこれ問題が山積しています。その中で、昨年(株)キッツから鉛レス銅合金バルブが発表されました。


 水道配管経路には、各種黄銅合金や青銅合金がありますが、(株)キッツ(昔は北沢バルブって言ってましたっけ)では、給水金具に含まれている鉛の危険性を問題にして鉛レス製品を開発したとのこと。現実問題としては100%鉛なしということではなく、0.2%以下に押さえているということだそうです。

  水道法の鉛水質基準が2002年に本当に改訂されるかどうか、まだ曖昧ですが、業界は鉛なしに向かって動き出しています。しかし、水道当局は本管にある鉛管の取替だけに執心し、給水装置に含まれる鉛問題を放置したまま。これでは問題解決はどんどん遅れるはずです。


 キッツの鉛なし製品、値段も1割程度のアップですから、それほど高いということではありません。しかし、(株)キッツによると、まだ水道関係の発注もないような状況とか。他のメーカーの追随もまだまだで、横並びが好きな日本では出る釘は嫌われるのでしょうか。鉛汚染について水道水関連の寄与が相対的に大きくなっている現在、早晩関係者の責任問題が問われることでしょう。

*写真のサンプル品はキッツから有田が頂戴したものです。お金を払うから送って下さいと申し出ましたが、サンプルとして送りますということで受け取りました。自宅で使用しているわけではありませんし、キッツの広告塔になる気もありませんが、本当に良い商品の場合はどしどし紹介したいと思います。