誂えのシャツ 2019
2019/08/26
いつのまにか蝉の鳴き声が静まり、夜はコオロギやキリギリス等の声が聞こえる昨今。びわ湖の畔は急に涼しくなってきました。Tシャツやポロシャツからワイシャツに切り替える時期がきたようです。
本サイトでは、そのワイシャツの誂えついて何度か記してきました。最初は7年前の「スイスコットン」、次が「イタリアコットン あるいはスイスコットンその後」、そして2年前の「トーマス・メイソン」。
この間すべて誂えだったというわけでなく、既製品もそれなりの枚数がありますが、やはり自分の体に合わせたものが一番、これは確か。
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これまでシャツはほとんどボタンダウンの襟型を選んできました。でも、今年はスタンドカラーで作りました。
スタンドカラーといえば、建築家の安藤さんがその典型例で、イメージとしては建築士とかアート系な雰囲気があります。スタンドカラーってデザイン的には首まわりがすっきりするので、そういった方面の人たちに好まれるのでしょう、きっと。
私自身、首回りが脂肪たっぷりな頃は41cmだったので襟元に余裕がないと苦しいので、ボタンを開けて調整できるタイプが好みでした。でも、糖質制限で首回りが39cmを下回ったため、その心配がなくなりました。これなら襟型は自由に選べます(これもまた糖質制限効果)。ということで、今年の誂えがスタンドカラーになったわけ。
お願いしたのは、いつもの金沢の金港堂。何度か来店して好みや細かい注文を出しており、お店で型紙も作っているので最近はネットから生地を選んで注文しています。
今回の生地は1つはアイスコットン、今年の流行でしょうか。涼しさを感じる薄いブルーで作りました。
2つ目は海島綿のオックスフォード生地で白。英語でシーアイランドコットンと云う方が通りがいいかもしれせん。カリブ海の西インド諸島のみで収穫される最高級のコットン。その原綿でシャツを作るメーカーは世界に何社かありますが、今回のチョイスは日本で縫製したもの。
まぁ能書きは横に置いて、ソフトな肌触りとサラサラ感は群を抜き、素晴らしい(私見)。色やデザインさえ合えば、いつもこの生地でいこうという位なんですが、なかなかそうはいかないのが厄介(苦笑)。
(写真はいずれも納品時にお店から届いたものです)
着るだけならシャツは安いものでもそれなりにいろいろ。でも、既製品のサイズはどうしても桁丈や袖丈が合いません。一度誂えて自分の体にあったものを身につけると、この違いがよくわかります。
もちろん懐との相談もありますが、生地をちゃんと選べば数年の耐久性は確保できるのでむしろ割安。気に入った仕立て業者を選ぶのも人生の運のうち。・・・というのはオーバーか。