FreeStyleリブレ 精度と低血糖データ

.Lowcarboあるいは糖質制限 FreeStyleリブレ

FreeStyleリブレ(リブレ)を使っている人の話を聞いていると(見ていると)、測定値が穿刺血液の血糖値よりも低いとか高めに出るとか、精度についての話題が出てきます。もともと15%くらいのバラツキがあるので、時々比較してチェックしておかねばなりません。
また、夜間にリブレは意味不明な低血糖値を出しますが、あることに気づき、その対策を採ることでここ最近では回避できるようになりました。今回はこの精度と夜間などに出てくる低血糖データの話です。

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まずデータのばらつき。測定には真値との誤差が避けられません。FreeStyleリブレの場合、+−15%とされているので、100と出てきたら、だいたい90足らずから110超くらいだと考えておくのが無難です(一般的な血糖値測定でもだいたい15%で同じ)。

神経質で気になる人は血糖値のアップダウンに拘泥してしまいがちですが、元々の精度がそれなりだから大雑把な把握でいいのではないでしょうか。かくいう私が不安や不信の塊だったのですが、既に触れた通り、リブレのおかげで助かりました。(追記)

一方で、リブレを使う場合、実際の血糖値とは違うのではないかという声をネットで散見します。でも、スポットスポットの感覚だけで高いとか低めというのはいろんなバイアスがかかります。そういう場合にはデータをグラフ化することで相違を視覚化して考えてみるのがベター。

そこで、付属の穿刺用センサーを使って比較したものが以下の通り(データは今年4月〜6月の3コ分)。

穿刺血液とリブレが同じ値なのかどうか。図中の赤点線は指先値とリブレが同じデータになるところで、緑点線は90%になるところ。私の場合では赤点腺よりも下にくるデータが多いのでリブレが少し低目に出る傾向が窺えます。でも、いつもいつもリブレが低いというわけではありません。

まぁこの場合、指先血糖値はリブレの1割増しくらいに考えておけばいいのではないでしょうか。でも、データ数が少ないので厳密に最小二乗法使ってもあまり意味はありません。やっぱり大雑把でいいんです(苦笑)。そう考えれば、リブレの威力が活きてきますよ。

夜間低血糖の例(実際は下がっていない?)

もう1つ、夜間の低血糖について。FreeStyleリブレを使っている人ならご存じの通り、深夜や明け方にかけて70を切るような低血糖データが出てくることがあります。本当に低いなら大変ですから、これは困りもの。

でも、穿刺してリアル血液を図るとそこまでは下がっていません。なぜ?

厄介なことに何度も何度も赤字の低い値が繰り返すようになると、理由はわかりませんが昼間のデータまで低めになってきます。何か妨害要因があるのでしょうか。

こりゃ困ったな、リブレで出てくるニセの低血糖はどうしようもないのか。そんなことを思っている折り、8コ目か9コ目の頃でしたか、寝ている時にリブレを装着した上腕裏側が圧迫状態になっていることに気づきました。そういった時は確実に低血糖になるようです。あらら、これが低血糖の原因かなぁ。そう考え、少し手前側、つまり寝ていてもリブレが圧迫されない場所に移したら、その後低血糖データがほとんど出現しなくなりました。

このことにより低血糖データは上腕の圧迫によって装着部近くの間質液が滞り、きちんとデータを採れなくなったことによるものではないかと考える次第です。

これが正解かどうかは不明ですが、実際は低血糖ではないのに、リブレでは低血糖と出てくる場合には装着場所の圧迫がないのかどうか、調べてみてはどうでしょう。ただし、使用中にリブレの装着位置を動かすわけにはいきませんから試すにしても次回以降です。ご注意下さい。

(追記)食事の糖質量が10グラム以下の場合、食後血糖値は上がっても高々30程度で、活動に伴う血糖値アップダウンの影に隠れてしまうので、計器の15%精度では追跡することができないことがよくあります。